文化史学科

文化史実習

2年次以上の実習科目として、文化史実習I~IIIが開講されています。1年次で身につけた歴史学・民俗学・文化人類学に関する基礎的な知識をより確かなものにするために、履修しなければなりません。

いずれの専攻領域もフィールドワークを実施し、資料収集の基礎作業や調査報告書の記述方法まで一貫した流れを学びます。
また、実際に現地に赴くことで現代社会のさまざまな課題を実感する機会ともなり、各自の研究課題を明確にしていくための契機にもなります。

「文化史実習I」では、「古文書に触れる」と称して3つのプログラムに取り組みます。
前期は、1年生の「文化史基礎演習I」既習者にはその復習、未修者には古文書読解の初歩として、プリントを配布しての古文書読解の基礎実習に取り組みます。この段階である程度は古文書読解に慣れることです。
夏期休暇中には5日間程度のスケジュールで日帰り見学を企画して首都圏の博物館・資料館等の実地見学を行って古文書の保存・活用の実態に触れます。これまでに訪れた見学先は、東京都公文書館、千代田区立日比谷図書文化館、新撰組のふるさと歴史館、くにたち郷土文化館、我孫子市杉村楚人冠記念館、たましん地域歴史文化財団、成城学園教育研究所等です。いずれも学芸員等専門的な業務に携わる職員の方からお話を伺います。その中には、成城大学を卒業した先輩もおられます。後期開講後レポートを提出することになりますが、レポート返却の際には、内容・形式等を個別に指導します。
後期は江戸~明治の古文書の実物によって実際の整理作業に取り組みます。去年は成城大学図書館所蔵の大和国葛城上郡の近世・近代文書を用いました。商家の文書ですから、それなりの予備知識が必要です。それでも他に替えることのできない歴史資料の実物から直接学ぶことができる貴重な機会です。受講生諸君も緊張して参加しています。
この実習で学んだ内容が、早速卒業論文作製のために役に立つこともあるでしょうが、仮にそうでなくても、古文書を通じてみた地域の歴史の視点を養うことや、本物の文化財を身近に感じることによって新しいものの考え方に眼を開く機会があれば、担当者としてこれに過ぎる喜びはありません。

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