文化史学科
文化史概論
基本的に一年次に履修する科目です。文化史学科を構成する三つの学問分野について、それぞれの学問の基本的な性格や対象領域、方法、理論について理解をふかめ、2年次以降の学びのための基礎を固めます。文化史概論Ⅰは「歴史学」、文化史概論Ⅱは「民俗学」、文化史概論Ⅲは「文化人類学」に相当し、各自それらから最低一つ以上を履修することになります。
文化史演習
文化史学科を構成する三つの学問分野について、演習形式(学生による口頭発表と質疑応答)で理解を深め、テクストの読解力やそこから議論を発展させる力、口頭発表のテクニックなどの実践的な能力を高めます。文化史演習ⅠおよびⅡは歴史学の演習であり、古代史と近世史を取り上げます。文化史演習ⅢおよびⅣは民俗学の演習であり、現代日本の生活文化を取り上げます。文化史演習ⅤおよびⅥは文化人類学の演習科目であり、宗教人類学やエスニシティ研究などを取り上げます。
なお、演習形式の授業の基本は、一年次に文化史基礎演習を通して学ぶことになります。文化史基礎演習Ⅰは歴史学、文化史基礎演習Ⅱは民俗学、文化史基礎演習Ⅲは文化人類学の科目です。
文化史実習
文化史学科を構成する三つの学問分野の研究スキルを実践的に高めるための科目です。文化史実習Ⅰは歴史学の実習であり、近世や近代の史料を読解するスキルを養います。また、史料保存機関に活動の実際についても学外実習を行ないます。文化史実習Ⅱは民俗学の実習であり、実際にフィールドワークを行ない、調査の手順や作法に加え、地元の方々からうかがった話をデータ化し、文章にまとめる力を養います。文化史実習Ⅲは文化人類学の実習であり、同様にフィールドワークを実施します。文化史実習ⅡおよびⅢは、成果を調査報告書として刊行します。
中国の文化・社会に関わる授業
文化史学科では日本のみならず、中国の文化・社会についても学ぶことができます。東洋文化史は、歴史学的視点から中国文化をとらえる授業であり、陶磁器や仏像などの有形芸術の歴史を取り上げています。また、文化史特殊講義Ⅳでは、民俗学・文化人類学的な視点から中国の社会・文化の実態を取り上げます。