文化史学科
学科紹介
科学や芸術、文学、あるいは衣食住や風俗、信仰などを文化の要素とみなし、それらを歴史的な変遷に焦点を当てつつ研究する学問分野を文化史(学)と言います。成城大学の文化史学科はこうした文化史(学)を学びの核に据えた、日本でも数少ないきわめてユニークな学科です。
成城大学の文化史学科がとりわけユニークなのは、欧米や日本の貴族や知識人によって作られたいわゆる「高級文化」ないし「グローバル文化」ではなく、日本あるいは世界のごく普通の人びと(「常民」)の生活に根ざした「民俗文化」ないし「ローカル文化」に焦点を当てる点にあります。独自の観点から文化と社会を解読し直す成城大学文化史学科の学びは、日本あるいは世界で見られる文化や社会の多様性(あるいは普遍性)や柔軟性(あるいは不変性)を歴史的・地理的な広がりの中で解明するとともに、将来に向けて新たな文化・社会の可能性を提示することも視野に入れています。こうした目的を達成するため、成城大学の文化史学科では日本史学と民俗学、文化人類学という3つの学問分野をともに学ぶことができる独特のカリキュラム編成を行っています。
成城大学の文化史学科は、私たちが直面する(あるいは直面した)さまざまな文化的・社会的な問題をより多角的・より効果的に分析し、混迷する現代社会を一人ひとりが主体的かつ創造的に生きていくための学びを目指しています。
「文化」を学ぶ
政治・経済・社会などの分野を超えて、「文化」という総合的な視点から日本の歴史を学びます。
「見る・聞く・感じる」
過去から現在に至る人々の日常生活の移り変わりを、「見る・聞く・感じる」ことを通して学びます。
相互理解を深める
世界中に広がる文化と社会の比較を通して、共通すること/異なることに気づき、相互理解を深めます。
船は漁師にとって命を預ける大切な存在。船の名前、とくに娘や妻など、家族の女性の名前をつけることが多かったのはなぜでしょう。
最近はペットも家族と言われますが、人間の家族とペットとの扱いの決定的な違いはどんなところに表れるでしょうか。
食べ物の地域的特色は、現代のファストフード化で喪失するかというと、そうとは限りません。ご当地グルメのように、メディアを通じて新たな地域差が生み出されていくこともあります。
1年次で身につけた歴史学・民俗学・文化人類学に関する基礎的な知識をより確かなものにするための実習でフィールドワークを実施し、資料収集の基礎作業や調査報告書の記述方法まで一貫した流れを学びます。
毎年、それまでに学んできたことを実地に体験し、学生相互あるいは学生と教員の親睦を深めるために、3年次学生全員が参加する「文化史学科研修旅行」(2泊3日)を実施しています。
日本民俗学の創始者・柳田國男の寄贈書を収めた「柳田文庫」を基板とした知の宝庫「民俗学研究所」と、世界的にもユニークな「グローカル研究」を構想し、推進する「グローカル研究センター」があります。
文化とは、人間が積み上げてきた知識と知恵の総体です。
その文化の多様性を学び、現代社会の成り立ちを理解するのが本学科の目的です
複数の視点から、日本、さらには東アジアの生活・文化の発生・変遷、そして現代社会とのつながりを考えます。
体験的・実践的な研究を重視し、さまざまな機会を捉えて、現地調査を行います。
学科単位の研修旅行も実施します。
概論科目 |
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実習科目 |
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演習科目 |
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講義科目 |
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自由科目 |
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ゼミナール |
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