文学研究科

文学研究科長からのメッセージ

文明と自然の間(はざま)に立って—成城大学大学院文学研究科の学問—文学研究科長 上野 英二

東京の西郊、成城の地の小高い所に立って、朝 東の方角を見ると、新宿副都心の高層ビル街が朝日に輝くのが見えます。
視線を動かせば、六本木その他のビル群、さらには東京タワー、東京スカイツリー・・・。
一方、翻って、今度は西の方へ目を転ずれば、大山・丹沢の山々の山影を望むことができます。そして冬の日、天候に恵まれれば、その背後にはひときわ高く雪をいただいて白銀に輝く富士の絶景を見ることができます。

文明の最先端、東京の都心では世界を相手にするビジネスシーンが展開していることでしょう。一方、悠久の自然、古来神と崇められてきた霊峰富士。その麓では、自然の恵みに抱かれて、人々の日々の営みが営々として続けられてきました。

文明と自然。私達が“今”を生きる、その時間と空間とは、この二つの風景の間にあると言ってもいいかも知れません。この両極の間で、私達の“生”とは、どのようにあるべきなのでしょう?
そしてその富士山にも、今や噴火の可能性が現実の問題となりつつあります。文明と自然の問題は、現実から遊離した、決して悠長な問題なのではありません。

私共、成城大学大学院文学研究科では、教師であると学生であるとを問わず、こうした問題を、日夜問い続けています。国文学・英文学・美学美術史・日本常民文化・コミュニケーション学・ヨーロッパ文化の6専攻を擁し、人文学のほぼ全領域について、思索を深め、調査を尽くし、議論を重ねています。

柳田国男や北原白秋を始めとする、多くの学者・文化人に愛された緑ゆたかな成城の街には、学問・芸術にとっては、願ってもない静かな環境が整えられてきました。間もなく創立100周年を迎える成城の伝統と確たる実績とは、我々の学問を支える、ゆたかな土壌ともなっています。

ともすれば、目先の利益のみに目を奪われがちな現代文明と自然の間にあって、いかにすれば本当に深く豊かに“生”を充実させることができるか、そして、社会に資することができるのか。私共成城大学大学院文学研究科は、その研鑚の場であることを、ひたすら強く念願しております。

文学研究科の特色

文学研究科は、文芸学部6学科を基盤とした6専攻により構成され、各専攻にはユニークな学問研究を行っている著名な教員がおります。院生は各教員のもとで研究を行いますが、立場を越えて「共に学ぶ」という姿勢が本研究科の特色になっています。

■一般入試の他にも広く学問の門戸を開いています

社会人、教員、外国の方など、様々なニーズに対応した入試制度や入学後の制度を用意し、旺盛な関心と探究心を持つ方に広く学問の門戸を開いています。

  • 社会人入試
  • 教員推薦入試
  • 科目等履修生制度
  • 聴講生制度
  • 大学院研究生制度
  • 私費外国人留学生の授業料減免

■成城大学大学院には、独自の奨学金(澤柳奨学金)が支給される制度があります

成城大学大学院生には、申請して認められれば、学費の4分の1相当の奨学金が支給されます。

■教職免許の専修免許状が取得可能です

大学院博士課程前期で所定の単位を習得すれば、学部で取得する1種免許状に加えて、専修免許状(国語・英語・社会・地理歴史・ドイツ語・フランス語)を取得することができます。

■成蹊大学大学院・武蔵大学大学院の授業が取れます

成城大学大学院文学研究科では、成蹊大学大学院・武蔵大学大学院と単位互換制度があり、両大学の大学院の授業に出席し、単位を取得することができます。

■図書館が利用しやすくなります

成城大学図書館では、大学院生の利用に便宜がはかられます。

  • 図書の貸出は、20冊(4週間)まで可能となります(学部生は10冊(2週間)まで。)
  • 雑誌の貸出も可能です(学部生は雑誌の貸出はありません)。
  • 図書館内の研究個室が利用できます。
  • 閉架の地下書庫に入庫して図書を閲覧することが可能となります(学部生は講習を受けることが必要)。

■TA(ティーチング・アシスタント)に任用されます

成城大学では多くの授業にTA制度があり、大学院生が任用されます。TAには謝金が支給されます。

■学会で研究成果を発表する際には、旅費が援助されます

文学研究科の大学院生が学会で研究発表する際には、その旅費が規定によって支給されます。

■長期履修の制度があります

標準的な修業年限(前期課程2年、後期課程3年)の授業料で、その年限を越えた履修が可能となります。

■外国人留学生対象の授業料減免制度があります

私費外国人留学生を対象とした授業料等減免制度があり、授業料の2分の1、入学金が減免されます。

■外国人留学生に対するテューター制度があります

専門分野の学習及び論文作成について援助を必要とする外国人留学生に対して、本学大学院学生による援助を行います。テューターに選ばれた大学院学生に対しては、謝金を支給します。

■大学院学生向けの施設も充実しています

  • 院生研究室
    文学研究科の6専攻にそれぞれ研究室が用意され、大学院生は自由に使えます。
  • データ処理室
    大学院生用のパソコンが用意され、それぞれの研究に活用されています。
  • コミュニケーション実験室
    コミュニケーション学専攻の学生専用の部屋で、実験器材が完備しています。
  

■現役の教員の方にも履修しやすい制度があります

博士課程前期のみの制度ですが、学校教員(小学校、中学校、高等学校の教員)を対象に、所属校校長の推薦など、一定条件下で筆記試験を免除する入試制度(教員推薦入試)を実施しています。
また、学校教員の方は科目等履修生制度を利用して、入学後博士課程前期を1年間で修了することも可能です(教員早期修了制度)。 こうした制度で、教育に携わる方の研究活動をお手伝いしています。

page top