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ヨーロッパ文化学科

教員紹介

中野 智世教授

なかの ともよTomoyo Nakano

文芸学部 / ヨーロッパ文化学科
職位:
教授
専門分野:
ドイツ史
担当ゼミナール:
ドイツ ・ヨーロッパ近現代史
主な担当科目:
ヨーロッパの歴史演習(独)、ヨーロッパの歴史講義Ⅰ(独)および特殊講義Ⅰ(独)
最近の研究テーマ:
慈善・福祉の歴史、宗教の社会史(特にカトリシズム)、障害史、子ども史
研究内容:
19・20世紀の近代化が進む時代を人々がどのように経験し、生き抜いていったかに関心があります。子どもや女性、病者や貧者など社会のメインストリームにはいなかった人たちを通して、その時代や社会のリアルに迫りたいと思っています。
略歴:
ダルムシュタット工科大学(ドイツ連邦共和国) 歴史社会学領域 歴史学専攻、Dr.phil.
主要業績:
[著書]
Familienfürsorge in der Weimarer Republik. Das Beispiel Düsseldorf, Droste Verlag,
2008.

[共編著等]
「乳児死亡というリスク——第一次世界大戦前ドイツの乳児保護事業」川越修・友部謙一編『生命というリスク——二〇世紀社会の再生産戦略』法政大学出版局、2008年、所収。
「『家族の強化』とソーシャルワーク——マリー・バウムの『家族保護』構想から」川越修・辻英史編『社会国家を生きる——20世紀ドイツにおける国家・共同性・個人』法政大学出版局、2008年、所収。
「『母性』と『騎士道精神』と——1920年代の社会福祉に見るジェンダー構造」川越修・姫岡とし子編『ドイツ近現代ジェンダー史入門』青木書店、2009年、所収。
「近代ドイツにおける女性福祉職——ある女性福祉職員の日記から」赤阪俊一・柳谷慶子編『生活と福祉』(ジェンダー史叢書第8巻)明石書店、2010年、所収。
『近代ヨーロッパの探求⑮ 福祉』(高田実氏との共編著)ミネルヴァ書房、2012年。
「福祉国家を支える民間ボランタリズム——20世紀初頭ドイツを例として」、「修道女とディアコニッセ—-ケアの職業のルーツをたどる」前掲書所収。
「社会事業と肢体不自由児——近代ドイツにおける『クリュッペル』保護事業」山下麻衣編『歴史のなかの障害者』法政大学出版局、2014年、所収。
「『瓦礫の子どもたち』・『故郷を失った若者たち』——占領下ドイツにおける児童保護」橋本伸也ほか編『保護と遺棄の子ども史』昭和堂、2014年、所収。
「社会国家と民間福祉——占領期・戦後西ドイツを例として」辻英史・ 川越修編『歴史のなかの社会国家—20世紀ドイツの経験』山川出版社、2016年、所収。
『近代ヨーロッパとキリスト教—カトリシズムの社会史』(前田更子氏ほかとの共編著)勁草書房、2016年。
「カトリック慈善の近代—ドイツ・ヴァイマル福祉国家におけるカリタス」前掲書所収。
「宗教のケア・ネットワーク——占領下ドイツにおける避難民支援」森明子編『ケアが生まれる場——他者とともに生きる社会のために』ナカニシヤ出版、2019年、所収。
『価値を否定された人々—ナチス・ドイツの強制断種と「安楽死」』(木畑和子氏ほかとの共著)新評論、2021年。
『カトリシズムと生活世界——信仰の近代ヨーロッパ史』(前田更子氏ほかとの共編著)勁草書房、2023年。

[主要論文]
「ドイツ——キーワードとしての『市民社会』」(フィランスロピーの研究動向の整理と文献紹介[1])『大原社会問題研究所雑誌』626号、2010年。
「福祉の現場における家族——1920~1930年代ドイツにおける家族保護ワーカーの活動から」『比較家族史研究』第25号、2010年。
「西欧福祉国家と宗教——歴史研究における新たな分析視角をめぐって」『ゲシヒテ』第5号、2012年。
「ヨーロッパ近代のなかのカトリシズム—宗教を通して見るもうひとつの『近代』」(前田更子氏ほかとの共著)『西洋史学』第252号、2014年。
「近現代ドイツにおける福祉事業」『歴史と地理』 第671号、2014年。
「『瓦礫の社会』と宗教的セーフティネット—占領下ドイツ(1945-1949)におけるカトリック・カリタスの救護活動」『ヨーロッパ文化研究』第36集、2017年。
「ナチ体制下のドイツにおけるカトリック・カリタス——共存と抵抗のあいだで」『ヨーロッパ文化研究』第38集、2019年。
「近代ドイツにおける障害当事者運動の理念と活動——『身体障害者自助促進連盟(1919-1945』を例として」『障害学研究』16号、2020年。
「慈善と科学のあいだで——近代ドイツの障害者保護」『歴史学研究』1007号、2021年。
所属学会:
日本西洋史学会
史学会
ドイツ現代史学会
社会事業史学会
ジェンダー史学会
障害学会