成城大学

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ヨーロッパ文化学科

教員紹介

吉川 斉准教授

よしかわ ひとしHitoshi Yoshikawa

文芸学部 / ヨーロッパ文化学科
職位:
准教授
専門分野:
西洋古典学
担当ゼミナール:
ギリシア・ローマの文化
主な担当科目:
ギリシア古典講読、ローマ古典講読、西洋古典特殊講義
最近の研究テーマ:
古典受容研究、イソップ研究
研究内容:
古代ギリシア・ローマの文芸が、同時代、そして後の時代にどのように受けとめられ、位置づけられたか、ということに関心を持っています。「うさぎとかめ」の話などで著名な「イソップ」に関する研究はその一例といえますが、西洋・古代に限らず、近現代の日本なども対象に含めて、広く考察を試みています。
略歴:
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了、博士(文学)、2015年
主要業績:
[著書]
『「イソップ寓話」の形成と展開—古代ギリシアから近代日本へ』知泉書館、2020年。
[論文]
「近世印刷本イソップ集の本文と挿絵に関する一考察——1610年刊行ネヴェレ本を中心として」、『成城文藝』263、2023年、40(65)-2(102)頁。
「近世印刷本ファエドルス集の構成について」、『成城文藝』261、2023年、51(80)-28(103)頁。
「「イソップ」の渡来と帰化」、葛西康徳/ヴァネッサ・カッツァート(編)『古典の挑戦—古代ギリシア・ローマ研究ナビ』329-358頁、知泉書館、2021年。
「19世紀英国における翻訳イソップ集に関する一考察——「蛙と牛」にみる母蛙の怒りを中心として」、『津田塾大学紀要』51、2019年、273-295頁。
「1505年アルドゥス刊行イソップ集におけるラテン語翻訳について—quae ante tralata habebantur, infida admodum erant—」、『東京大学西洋古典学研究室紀要』10、2017年、35-71頁。
「バブリオス集の受容と変質に関する一考察 ——アトス写本の後辞が示すもの——」、『東京大学西洋古典学研究室紀要』8、2013年、29-63頁。
「初期イソップ集成編者と「寓話」——ファエドルスおよびバブリオスの“イソップ寓話” 認識——」、『東京大学西洋古典学研究室紀要』VI、2010年、35-67頁。
「「寓話」成立に関する一考察——“イソップ寓話” 認識の成立——」、『東京大学西洋古典学研究室紀要』IV、2008年、19-50頁。
[解説]
「Perseus Digital Library:人文情報学の先駆的図書館」、人文情報学研究所(監修)・小風尚樹他(編)『欧米圏デジタル・ヒューマニティーズの基礎知識』152-173頁、文学通信、2021年。
「The digital Loeb Classical Library:西洋の古典文学叢書の電子版」、人文情報学研究所(監修)・小風尚樹他(編)『欧米圏デジタル・ヒューマニティーズの基礎知識』174-194頁、文学通信、2021年。
[翻訳他]
(翻訳・訳注)クリストファー・メットカルフ「ギリシアは東からやって来た?」(原題:Near Eastern antecedents to Greek literature)、葛西康徳/ヴァネッサ・カッツァート(編)『古典の挑戦—古代ギリシア・ローマ研究ナビ』5-29頁、知泉書館、2021年。
所属学会:
日本西洋古典学会、フィロロギカ、情報処理学会