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2015年度　秋冬講座
02) 南方熊楠を読む〔「履歴書」帰国後編〕

講義内容

南方熊楠は、支援者への私信書簡のかたちで、1924（大正13）年に自伝を記している。この、通称「履歴書」を手がかりに、南方の後半生とそれを彼みずからがどう語ったかを読み解いていきたい。
前期からの継続ですが、南方熊楠について予備知識のない新規参加者を歓迎します。
＜テキスト＞益田勝実編『南方熊楠随筆集』筑摩書房（ちくま学芸文庫） 本体1,300円＋税
※テキストは各自でお買い求めいただき、講座時にご持参ください。

各回テーマ

(1) 英米遊学と那智時代： 熊楠の前半生（前期の復習）

(2) 学界への復帰：イギリスと日本

(3) 熊楠の社会参加：神社合祀反対運動

(4) 大正年間の熊楠

(5) 「履歴書」以降：昭和の熊楠

(6) 「南方熊楠辞」：アナーバーでの回想期

講師紹介

専攻 ： 比較文学比較文化（近代日本美術史・文化史）
平成12年にイギリス留学から帰国後、南方熊楠旧邸（和歌山県田辺市）での熊楠蔵書・資料調査に参加し、『南方熊楠邸蔵書目録』『同　資料目録』を編纂。編訳著書に全訳『南方熊楠英文論考』『南方熊楠とアジア』『南方熊楠大事典』等。