「成城 学びの森」コミュニティー・カレッジ
講義内容
企業金融に関する現代的な諸問題を受講者とともに考えようとする講義です。
昨年度の大学学部の講義をベースに、企業金融の最近のトレンドについてこのように理解できるのではないかというお話をします。沢山の実務経験を積まれた社会人の皆さんには、企業金融について、大学ではどのように教えているか覗いてみるといった、気軽な問題意識でご来場いただければと思います。
各回テーマ
(1) ガバナンスからリスクマネジメントへ このシフトはなぜ生じているか
(2) 事業会社と金融機関のリスクマネジメント CFの変動か投資価値の毀損か
(3) 投資価値の毀損への対応 リスクマネー 誰がいかに供給するか
(4) デフォルトからの身の守り方 コベナンツかリコースか 戦略的デフォルト 秩序あるデフォルト
(5) CFの変動への対応 融資枠 資金の内製化 デリバテブ 代替的保険
(6) 実物的リスクマネジメント ライフサイクル 拠点の分散 為替リスク 生産性と品質の改善
講師紹介
専攻 : 証券市場論・金融論・企業金融論1973年に慶応大学を卒業。大学院に進み英国金融史を学びましたが、その後、国会図書館では調査局を中心に勤務。現実の政策分析の必要に目覚めました。京都の立命館大学を更に経て、1998年から成城大学に勤務しています。金融という常に新たな変化が生じている領域の講座を担当していますので、大学の限界を踏まえつつ新しい事象の分析への挑戦を続けられればと思っています。