成城大学

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グローカル研究センター

理念・目的

理念

当センターでは、20世紀末に明確な潮流となったグローバリゼーション(グローバル化)を厳然たる「事実」として受け止めつつも、社会や文化がグローバル化したがゆえに出来したさまざまな深刻かつ広範な矛盾や課題について、新たな学際的かつ国際的な「グローカル研究」を構想・構築して取り組み、来たるべき「未来社会に貢献する」ことを使命と考えています。当センターで構想している「グローカル研究」とは、グローバリゼーション(globalization)とローカリゼーション(localization)が同時に、しかも相互に密接に影響を及ぼしつつ進行するというグローカリゼーション(glocalization)こそが現代の社会と文化の動態を特徴づけるものであるとの基本的な理解に立ち、そこに立ち現われるさまざまなグローカルな現象やグローカルな状況の研究を通して、2つの意味での「タイショウカ」することを目指しています。すなわち、グローバルな現象や状況を、特にローカルなミクロな観点から「対象化」し(objectify)、また、グローバリゼーションによって著しく均衡の崩れた社会的・文化的な関係をいささかなりとも「対称化」する(symmetrize)ことを目指しています。

目的

上に掲げた理念を実現するため、当センターでは、以下のような具体的な目的を設定しています。

1)グローカル研究の構築
センター設立の理念や使命を達成すべく、日本はもちろん、世界的に見てもきわめて独創的な「グローカル研究」を理論的・方法論的に確立・構築することを目的とします。

2)実証的なグローカル研究の実施􀀁
グローカル研究の理論と方法論に基づいて、具体的かつ実証的なグローカル研究の実施を目的とします。その際、人文社会科学との学際的な研究、さらには自然科学諸分野との異分野融合型の研究を国際的な規模で実施することを目指します。

3)グローカル研究を通した未来社会の構想
グローカル研究の実施を通して、多様な人々の生き方や価値観、社会制度の共存を容認する「複数性社会」を構想し、その実現に向けた理論の構築を目指します。

4)グローカル研究資料の収集・公開とグローカル研究成果の社会への還元
グローカル研究の基礎的資料として、特に日本の地方・地域(ローカル)のミクロな民俗・民族・歴史に関する資料・史料を収集し、整理、公開することを目的とします。また、理論的・実証的研究成果を報告書等として刊行するとともに当センターのホームページに掲載するなどして、研究成果を随時公表します。