成城大学

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英文学科

学科のあゆみ

英文学科は、創設まもない昭和三十年代から、イギリス文学研究を中心に発展してきました。その発展過程で、アメリカ文学研究、さらには、英語学研究の各専門領域が加わり、イギリス文学、アメリカ文学、英語学の三部門をカバーする充実した学科として全国的な注目を浴びるようになりました。
 中でも、イギリス文学研究は、スタッフの数と研究の質の高さにおいて、日本有数の英文学研究の拠点とみなされるようになりました。チョーサー研究を軸とした中世文学、シェイクスピアを中心としたエリザベス朝演劇、十七世紀のミルトン研究、初期イギリス小説の研究を中心とする十八世紀小説研究チャールズ・ディケンズ研究を軸とした十九世紀小説研究、またキーツやシェリーといった十九世紀のロマン派の詩人の研究、さらに、ジョイスやロレンス研究を中心とした二十世紀文学研究というように、英文学科には、中世から現代に至る、各時代の文学に対応する優れた研究スッフがそろっていました。とりわけ、シェイクスピア研究とイギリス小説研究では、複数の研究者が、それぞれの研究課題に取り組み、その成果を、論文・著書さらに学会において発表し、注目されるとともに、各学会の会長や理事として日本における英文学研究をリードしていました。



アメリカ文学でも、スタッフは独自の研究成果をあげていました。成城大学が交換留学制度を導入した際、いち早く提携を結んだアメリカのウィスコンシン大学へは、アメリカ文学担当のスタッフが客員教授として赴任して、日本文学とアメリカ文学の接点に関する講義をしました。
 英語学の分野では、音声学・英語史・統語論等従来の専門領域に加えて、社会と言語の関係を研究する社会言語学が導入されました。その結果、学生たちの学習の幅が広がり、英語学への関心が一段と大きくなりました。また、最近では、英語学習と脳の働きを研究する言語脳科学も新たに加わりました。

このような流れの中で、英文学研究の一部が、最近、文化研究として分離し、現在、英文学科は英米文学・英語学・英語文化が柱となり、名称も、英語文学・英語学・英語文化に変わっています。特に、新たな分野として注目されているのが、英語文化研究です。この分野は、英米のみならず、英語を主たる言語とする英語圏の文化を研究するもので、これからの発展が期待されている研究分野です。
 最後に指摘したいのは、英文学科のどの専門分野でも、英語の正確な読みを基本としてきたことです。そのため、英語辞書の使い方に細心の注意が払われてきました。
英語の正確な読みこそ英文学科の伝統といえるでしょう。


- 英文学科略年表 -

1958年(昭和33年)4月 成城大学文芸学部(文芸学科)に英文学コース設置
1967年(昭和42年)4月 成城大学文学研究科 英文学専攻 修士課程 開設
1969年(昭和44年)4月 成城大学文学研究科 英文学専攻 博士課程 開設
1976年(昭和51年)4月 コース制廃止、学科制に移行。文芸学部 英文学科増設