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マスコミュニケーション学科

教員紹介

南 保輔教授

みなみ やすすけYasusuke Minami

文芸学部 / マスコミュニケーション学科
職位:
教授
専門分野:
コミュニケーション論
担当ゼミナール:
コミュニケーション論的社会研究
主な担当科目:
マスコミ研究法、ゼミナール、マスコミ演習
最近の研究テーマ:
対人コミュニケーションのミクロ相互作用分析
研究内容:
人と人とが対面している状況でのコミュニケーションを中心に,AV機器を活用して調査研究をおこなっています。薬物依存からの回復をテーマに,ダルクというセルフヘルプ組織について調べています。同じひとへのインタヴューを繰り返すことで,回復のターニングポイントとなった出来事の意味づけが変化していく様子のデータを集めることができます。また,録画したやりとりの詳細な分析から「いまここ」での意味づけを明らかにするとともに,その意味づけの長期的な帰結を考えるということもしています。
略歴:
カリフォルニア大学 サンディエゴ校社会学科
博士課程,1993年09月,修了,アメリカ合衆国
主要業績:
[著書]
『海外帰国子女のアイデンティティ:生活経験と通文化的人間形成』(東信堂、2000)
マクラウド『ぼくにだってできるさ:アメリカ低収入地区の社会不平等 の再生産』(北大路書房、2007)(単訳)
『ダルクの日々:薬物依存者たちの生活と人生』(知玄舎、2013)(編著)
『当事者が支援する:薬物依存からの回復 ダルクの日々パート2』(春風社、2018)(編著)

[論文]
「A.V. シクレルの方法論の展開」船津;宝月編『シンボリック相互作用論の世界』(恒星社厚生閣、1995)
「教室での相互作用」船津;宝月編『シンボリック相互作用論の世界』(恒星社厚生閣、1995)
“Trans-cultural development and shadowing.”『コミュニケーション紀要』第9輯.(成城大学大学院文学研究科、1995)
「海外在住日本人母親のコミュニケーション行動」『コミュニケーション紀要』第10輯.(成城大学大学院文学研究科、1995)
「帰国子女の『適応問題』:分析単位に関する一考察」『成城文藝』第155号.(成城大学文芸学部、1996)
「言語能力の帰属と異文化間コミュニケーション:聴覚・視覚・触覚・背景情報が発話の解釈に及ぼす効果についての実験的研究」.『コミュニケーション紀要』第 11 輯. (成城大学大学院文学研究科、1997)
「『日本人』という公的社会的アイデンティティ:帰国子女の『日本人』意識を考えるために」『成城文藝』第161号.(成城大学文芸学部、1998)
「ラジオ野球中継の産出資源」 『コミュニケーション紀要』第 13 輯. (成城大学大学院文学研究科、2000)
「フィールドに参与することとフィールドを読むこと:フィールドリサーチは(フィールドでの)選択の積み重ねだ」石黒広昭編『AV 機器をもってフィー ルドへ:保育・教育・社会的実践の理解と研究のために』(新曜社、2001)
「相互作用研究におけるフレームバイフレーム分析の方法と可能性:文脈分析の概略とパソコンでの応用例」『コミュニケーション紀要』第14輯,(成城大学大学院文学研究科、2001)
「海外帰国子女の学生経歴とライフコース:追跡調査に向けて」『コミュニケ ーション紀要』第 15 輯.(成城大学大学院文学研究科、2002)
「社会調査における倫理問題とフィールド調査:協力拒否と結果の代表性」『コミュニケーション紀要』第 16 輯.(成城大学大学院文学研究科、2003)
“Student Career of Japanese Returnee Children : Implications for Social Reproduction. ”『成城文藝』第182号.(成城大学文芸学部、2003)
“Identity and social structure : Two socialization practices in Japanese schools.”『成城文藝』第189号.(成城大学文芸学部、2005)
「勤労倫理をどうとらえるか:価値比較質問紙調査から」『コミュニケーション紀要』第17輯.(成城大学大学院文学研究科、2005)
「徹子が黙ったとき:テレビトーク番組の相互作用分析」『コミュニケーション紀要』第20輯.(成城大学大学院文学研究科、2008)
「教育効果特定の手がかりを求めて:薬物依存離脱指導の観察と受講者インタヴューから」『成城文藝』第203号 (成城大学文芸学部、2008)
「アメリカの「日本人」高校生の文化アイデンティティと社会化経験:コミュニケーションエコロジー調査から」『コミュニケーション紀要』第21輯 (成城大学大学院文学研究科、2010)
「ロボットラボにおけるコミュニケーション:意思決定と教育コミュニケーション」『コミュニケーション紀要』第22輯 (成城大学大学院文学研究科、2011)
「成績評価における相互作用:「変わった」確認ワークの分析から」広田照幸;古賀正義;伊藤茂樹編『現代日本の少年院教育:質的調査を通して』 (名古屋大学出版会、2012)
「居場所づくりと携帯電話:薬物依存からの「回復」経験の諸相」『成城文藝』第221号 (成城大学文芸学部、2012)
「パーティリハーサルのミクロエスノグラフィ:ディレクタのワークに照準して」『コミュニケーション紀要』第24輯(成城大学大学院文学研究科、2013年)
「サックス「社会学的記述」翻訳」『コミュニケーション紀要』第24輯 (成城大学大学院文学研究科、2013)、南 保輔, 海老田 大五朗
「「かるくゆってもらっちゃこまるよ」:更生の主体づくりをめざす成績評価」広田 照幸;後藤 弘子編『少年院教育はどのように行われているか:調査からみえてくるもの』 (矯正協会 、2013)
「薬池肉林の日々から徒然クリーンへ」『ダルクの日々:薬物依存者たちの生活と人生』(知玄舎、2013年12月)
「「矯正教育プログラム(薬物非行)」の質的分析に向けて:導入の背景とプログラム実施例の概要」『コミュニケーション紀要』 第25輯 (成城大学大学院文学研究科、2014)、平井 秀幸,南 保輔
「断薬とスピリチュアルな成長:薬物依存からの「回復」調査における日記法の可能性」『成城文藝』第227号.(成城大学文芸学部、2014)
「薬物使用経験を「わかる」の3基盤:「矯正教育プログラム(薬物非行)」の質的分析」『コミュニケーション紀要』 第26輯. (成城大学大学院文学研究科、2015)
「批判的思考の測定法に関する基礎とその教育的応用に関する研究:批判的思考態度尺度と4枚カード問題」『コミュニケーション紀要』 第26輯. (成城大学大学院文学研究科、2015) 南 保輔,古川 良治,都築 幸恵,新垣 紀子,中村 國則
「引用発話・再演・リハーサル:フレームの複合性と経験の自在性」中河伸俊;渡辺克典編『触発するゴフマン:やりとりの秩序の社会学』(新曜社,2015)
「ダルクスタッフとしての回復:薬物依存者の「社会復帰」のひとつのかたち」『成城文藝』第232号(成城大学文芸学部,2015).
「「やめる」と言える自分をつくる:「矯正教育プログラム(薬物非行)」の質的分析(2)」『コミュニケーション紀要』第27輯(成城大学大学院文学研究科,2016)
「デモ開発プロジェクトを立ち上げることと運営すること:ロボットラボにおける意思決定とリーダーシップ」水川喜文他編『ワークプレイス・スタディーズ:はたらくことのエスノメソドロジー』(ハーベスト社, 2017)
「ターニングポイントはポイントではなくプロセスである:薬物依存からの回復における「労役経験」」 『成城文藝』第240号 (成城大学文芸学部, 2017)
「スタッフを続けるのもおまかせ:ダルクスタッフAさんのライフヒストリー」 『コミュニケーション紀要』第29輯 (成城大学大学院文学研究科, 2018)
「薬物依存者リハビリテーション施設におけるSMARPP:フィールド調査に見られる効果」『コミュニケーション紀要』第30輯(成城大学大学院文学研究科, 2019)
「映像作品の順位づけと想起の問題:AV機器を利用した相互作用分析の応用」『コミュニケーション紀要』第30輯(成城大学大学院文学研究科, 2019)
「ことば遊び表現のある映像作品の評価:相互作用における「わかる」のコミュニケーション論的研究」『コミュニケーション紀要』第31輯(成城大学大学院文学研究科,2020)
「薬物依存症からの回復のターニングポイント:ダルクのエスノグラフィ」松本俊彦編『アディクション・スタディーズ』(日本評論社, 2020)
「国境をまたぐ依存からの回復:薬物依存からの回復におけるワークの研究」『コミュニケーション紀要』第32輯(成城大学大学院文学研究科, 2021)
「薬物依存からの回復支援施設・ダルク.」『保健医療社会学論集』32巻2号.(日本保健医療社会学会,2022)
「『同じこと繰り返してる』から脱却する契機としての施設移動:薬物依存からの回復におけるワークの研究」『コミュニケーション紀要』第33輯.(成城大学大学院文学研究科,2022)
所属学会:
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