成城大学

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ヨーロッパ文化専攻

教員紹介

有田 英也教授

ありた ひでやHideya Arita

文学研究科 / ヨーロッパ文化専攻
職位:
教授
学位:
DL(文学博士),パリ第4大学(ソルボンヌ),1990年04月
専門分野:
20・21世紀フランス文学
主な担当科目:
フランス語学文学
最近の研究テーマ:
20 世紀フランス文学、地域文化論、ユダヤ民族の近代史
研究内容:
主専攻のフランス文学では、フランス19世紀末から20世紀前半にかけての散文の文学作品を研究。地域文化論的なアプローチを重視する。副専攻のフランス思想では、1880年代以降の国民的アイデンティティの形成と現代ユダヤ思想を研究。キーワードはディアスポラ、植民地、同化、ファシズム。最近のテーマはフランス近現代文学における「思春期」。
略歴:
東京大学 人文科学研究科 仏文専攻
博士課程,1990年03月,単位取得満期退学,日本国
ソルボンヌ大学フランス文学博士課程修了(DL)
主要業績:
[著書]
『セリーヌを読む』(冨山太佳夫との共編著)国書刊行会 1998.
『ふたつのナショナリズム─ユダヤ系フランス人の「近代」』みすず書房 2000.
『政治的ロマン主義の運命〜ドリュ・ラ・ロシェルとフランス・ファシズム』名古屋大学出版会 2003.

[論文]
パリ第四大学文学博士号請求論文 Drieu la Rochelle et son acheminement vers un“roman-autobiographie”,2 vol. 1990.
「茸のかたちをした思想家の肖像─シャルル・モーラスと自然」『現代思想』1994.
「記憶のディスクール」臼井隆一郎・高村忠明編『シリーズ言語態4』東京大学出版会、2001.
「モダニズムの反動性——ユンガー、セリーヌ、ドリュ・ラ・ロシェル」『岩波講座文学』第10巻、2003.
「フランス知識人の後衛から——ドニ・ド・ルージュモンの『失業知識人日記』と『ドイツ日記』」塚本昌則・鈴木雅雄編『<前衛>とは何か 文学史の虚構と近代性の時間』平凡社、2010.
「初期レヴィナスのファシズム論」竹沢尚一郎編『宗教とファシズム』水声社、2010.
「サルトル『ユダヤ人問題の考察』再読(上)(下)」『思想』(1072-3)、 2013年8月・9月号
« La Grande Guerre dans la mémoire littéraire des Français », 韓国フランス文化フランス芸術研究会(CFAF)2014年大会, Actes du colloque, 2014
「アンドレ・ジッド『一粒の麦もし死なずば』における/による魂の救済をめぐって」『ヨーロッパ文化研究』38、2019.
「貝殻とロザリオ——ジャン・コクトーのキリスト教回帰をめぐって」『成城文藝』251、2020.
「異物化する心と身体:アルフォンス・ドーデーの闘病記『ドゥールー(痛み)』をめぐって」『成城文藝』257、2021.
「小説版<ファミリー・ヒストリー> : ターハル・ベン・ジェルーンとレイラ・スリマニの近作に見るモロッコ現代史の暗部」『Azur』第24号、2023.
「ナチ強制移送者像に見る歴史、証言、小説の入り組み ——オルガ・ヴォルムセル=ミゴ 『連合軍が収容所の扉を開いたとき』(1965)を巡って」『ヨーロッパ文化研究』第43集、2024.

[翻訳]
O. ヴォルタ『書簡から見るサティ』(共訳)中央公論社 1993.
ドリュウ・ラ・ロシェル『日記 1939 - 1945』メタローグ、1994.
B. フランク『ドリュ・ラ・ロシェル』水声社、1997.
オリヴィエ・トッド『アルベール・カミュ』(共訳)毎日新聞社 2001.
ジョナサン・リテル『慈しみの女神たち』(共訳)集英社、2011(日本翻訳出版文化賞).
モディアノ『エトワール広場/夜のロンド』作品社、2016.
コルバン他監修『感情の歴史Ⅲ』(共訳)藤原書店、2021.
所属学会:
日本フランス語フランス文学会