
イベント
成城大学スポーツとジェンダー平等国際研究センター(SGE)では、国際オリンピック委員会(IOC)や国際競技連盟等が進める、女性アスリートへの遺伝子検査の義務化に強い懸念を表明し、これまで声明の発出やシンポジウムの開催を通じて、その問題を提起してきました。
このたび、愛知・名古屋2026アジア競技大会の開催期間中である2026年9月23日(水)に、Humans of Sport代表のPayoshini Mitraさんをお迎えし、研究会を開催します。
Payoshiniさんは、DSD(性分化における多様な発達)のあるアスリートをはじめ、性別確認検査や競技参加資格規定の影響を受ける当事者アスリートと連帯し、国連機関、研究者、人権団体などと連携しながら、国際的なアドボカシーを展開してきました。本研究会では、女性アスリートへの遺伝子検査をめぐって国際的にどのような動きが起きているのか、それに対して当事者や市民社会がどのようなアクションを起こしているのかについてお話しいただきます。
また、日本におけるスポーツとジェンダー・セクシュアリティ研究の第一人者であり、日本スポーツとジェンダー学会による声明の作成に中心的に携わった井谷聡子教授(関西大学)をお招きします。2026年3月30日に同学会が発出した「国際オリンピック委員会『女子カテゴリーの保護に関するポリシー』への緊急声明」について、その背景と趣旨をご説明いただきながら、遺伝子検査の科学的・倫理的問題や、スポーツにおける性別カテゴリーをめぐる論点を整理していただきます。
スポーツ、ジェンダー、人権、医科学、スポーツ政策に関心をお持ちの皆さまのご参加をお待ちしています。
開催概要
日時
2026年9月23日(水)18:00~19:30
開催方法・会場
成城大学
※会場の詳細は、お申し込みいただいた方にご案内します。
登壇者
Payoshni Mitra
Humans of Sport創設者・代表理事
女性アスリートに対するジェンダーや身体をめぐる規制・監視に対し、スポーツ統括団体や政府への粘り強く戦略的な働きかけを行うとともに、市民社会組織をつなぎ、国際的なアドボカシーを推進している。また、ジェンダーや身体をめぐる規制の影響を受けた、主にアジアやアフリカのアスリートへの直接的な支援にも取り組む。キャスター・セメンヤ選手やデュティ・チャンド選手をはじめ、スポーツ界における重要なアスリートの事案において中心的な役割を果たしてきた。Women Win理事、Centre for Sport and Human Rights理事、Global Observatory for Gender Equality & Sport代表を歴任。ロンドンを拠点に活動している。
井谷聡子
関西大学文学部総合人文学科教授
トロント大学オンタリオ教育学研究所修了。Ph.D.(トロント大学)。専門は、トランスジェンダー研究、スポーツとジェンダー・セクシュアリティ研究。主な著書・訳書に『〈体育会系女子〉のポリティクス』(関西大学出版部)、『オリンピックという名の虚構』(共監訳、晃洋書房)など。
モデレーター
野口亜弥
成城大学文芸学部准教授/SGE副センター長
対象
研究者、学生、メディア関係者、スポーツ・ジェンダー・人権に関心のある方
参加費
無料
言語
日本語・英語(日英通訳付き・予定)
申込方法
申込締切
2026年9月22日(火)
主催
成城大学スポーツとジェンダー平等国際研究センター(SGE)
お問い合わせ
sge@seijo.ac.jp
SGEによるこれまでの取り組み
2025年9月19日
国際陸上競技連盟と国際ボクシング連盟の競技会出場における遺伝子検査義務化の規定に対しての声明文
2026年3月13日
SGEシンポジウム2026 第2部「遺伝子検査と境界線のポリティクス」
2026年3月31日
国際オリンピック委員会(IOC)の「オリンピック競技における女性カテゴリーの保護並びに国際競技連盟及びスポーツ統括団体への指導的考慮事項に関するポリシー」に対する声明