成城大学

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心理社会学科

教員紹介

山本 敦久教授

やまもと あつひさAtsuhisa Yamamoto

社会イノベーション学部 / 心理社会学科
職位:
教授
専門分野:
スポーツ社会学、カルチュラル・スタディーズ
主な担当科目:
現代社会論、スポーツ・スタディーズ、スポーツ・ウエルネス科目
最近の研究テーマ:
スポーツと最先端テクノロジーの接続/社会課題解決のプラットフォームとしてのスポーツ
研究内容:
イギリスで誕生し、19世紀・20世紀にグローバルな文化・社会・経済的な現象として発展したスポーツは、21世紀のいま、これまでとはまったく異なったスポーツへとその姿を変容しようとしています。私はこの変容プロセスを【ポスト・スポーツ】と呼んで、社会学的視座から研究を進めています。この【ポスト・スポーツ】を二つのイノベーションの局面から分析することが私の研究テーマです。
ひとつは、社会課題解決のための重要なプラットフォームとなっている現代スポーツの特徴を描き出し分析することです。近年、世界各地のアスリートたちが、BLM運動や#MeToo、フェミニズム運動の世界的なうねりを引き起こす重要な存在となっています。彼ら/彼女らは、SNSなどを駆使してジェンダー不平等や人種差別、環境問題といった世界規模で共有されている社会課題を解決するためのアクションを展開しています。
もうひとつは、競技と最先端テクノロジーの接続によってスポーツの性質が大きく変わっている過程を分析することです。ビッグデータの解析と予測に基づくプレー、高度なテクノロジーと常時接続したアスリートの身体運動など、人間の感性や生身の身体を基盤としたスポーツの理想像は終焉しつつあります。このように新しいスポーツの姿が現代の人間の理想を映し出しているのであれば、それはどのようなものなのかを考えていくことが私の【ポスト・スポーツ】論です。
略歴:
2007年筑波大学大学院博士課程人間総合科学研究科単位取得退学。上智大学講師を経て、2012年より成城大学社会イノベーション学部准教授。2019年成城大学社会イノベーション学部教授。2023年成城大学研究機構スポーツとジェンダー平等国際研究センター・センター長。主な著書として、『ポスト・スポーツの時代』(岩波書店、2020)、『アスリートたちが変えるスポーツと身体の未来——セクシュアリティ・技術・社会』(編著、2021年、岩波書店)など。  
主要業績:
研究者情報参照
所属学会:
カルチュラル・スタディーズ学会