成城大学

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杉本ゼミ

人間行動の経済分析

 このゼミナールの最終的な目標は、複雑で多面的な社会現象について経済学を使って「自分なり」に考えてみることです。具体的には、自ら関心のある社会問題に課題を発見し、「自分で」データ・情報を集め、現象を観察し、さらに情報を加工して、経済学の助けを借りて「自分なりに」解答を与え、説得する根拠を示すことです。4年ゼミの「卒業研究」がこれにあてられます。
 本ゼミでは、この目標に向かっていくつかのステップを踏みながら準備をおこなうつもりです。3年のゼミでは、犯罪、結婚、出産、食の安全性などの身近な問題を経済学の枠組みで分析している著作をとりあげ、多面的な社会現象・人間行動を経済学的にどう理解するか、という方法論に重きをおいて学びます。キーワードは、「経済学的な考え方」です。3年次の後期では、経済学的な考え方を実践的に学ぶために2ないし3つのグループに分かれ、興味あるテーマについて課題を設定し、仮説をたて、データにもとづいてその妥当性を検証するグループワークを行います。その成果は、11月末の他大学(法政、明治、東京農大)とのインターゼミと12月のゼミナール大会で報告します。
 ところで、あるテーマについて、資料・データ・文献を読み解析し、自分なりに考えるということは、「知的」基礎体力なしでは無謀ですし、また、経済学的に考えるということは、その基礎となる「経済学」の理解がなくては不可能です。
 そこで、2年ゼミではまず前半に本の多読を行います。具体的には、毎週1冊(新書版程度の分量)の本を読み(例年、半期で10冊になります)、全員が毎週内容を要約したレポートを提出し、それをもとにグループに分かれグループワークを行います。これによって、社会人にとって必須である要約の仕方を学び、社会への関心を広げます。後半は、経済分析の柱である「ミクロ経済学」を社会問題へ適用したテキストの輪読をおこないます。
 ゼミナールは、個人ワーク、ペアワーク、チームでのワークから構成されます。これにより、チームで問題を解決する力、コミュニケーション力、リーダーシップ等といった社会で必要とされる汎用的能力(ジェネリックスキル)を身に付けます。
 評価は、毎週のレポート、授業参加度(授業終了時のリフレクションカードの提出)によって行います。参加により学びが可能となるので、レポートの提出や不正行為・出欠にはとてもうるさいゼミです。1年次の「マクロ経済学入門・演習、ミクロ経済学入門・演習」の成績は問いません。社会の出来事に関心があり、経済学的な考え方と同時に社会で役立つ能力を身につけたいという意欲と熱意のあるみなさんの参加を歓迎します。

応用経済学ゼミ履修モデル
(杉本ゼミ)