成城大学

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  • 2021.12.08

    Global Lounge Talkイベントと2021年度SIPS(留学啓もう)活動の報告

 成城大学は、本年度、文部科学省の留学促進キャンペーン「トビタテ!留学JAPAN」が主導する新たな取り組み「留学機運醸成にチームで取り組む大学等を支援するプラットフォーム事業(SIPS)」に参加をしています。

 今学期、対面授業が始まり、9号館1階に新設されたグローバルラウンジで、「Global Lounge Talk」というSIPSイベントを開催しました。このイベントでは留学や国際交流に興味を持ってもらうことを目的として、留学経験者の体験を聞くことや留学生とのオンライン交流などを行いました。

【しくじり先輩に聞いてみよう!】11月15日開催

 留学経験のある2名の先輩から、彼らの「しくじり」について、そしてそこから学んだことについてトークをしてもらいました。
 最初の登壇は、「まじめ過ぎて2回留学をして何度もしくじりを経験した先輩」(笠松莉緒さん・文芸学部英文学科)です。高校の時に留学をした先輩は、英語のコミュニケーションが苦手で、ひたすら自分の部屋に籠って勉強ばかり。友達とも遊びに行かず、ホームステイの家族と全く交流せず、とても悔いの残る体験となりました。この経験から「行動することの難しさと大切さ」を学び、その後悔をバネにして大学では国際交流に積極的に取り組み、リベンジ留学を果たしました。フランスでの留学を開始した先輩は、沢山の友達を作って楽しい生活をしていましたが、ある日本人留学生にべったり頼られて、他の友達との板挟みに…。そんな困った日本人留学生も、得意のダンスを通して交流の輪を築いていったそうです。
 先輩は、「勉強だけではなく行動も大切。シャイだった私もこんなに変わることが出来たので、どんな人も努力をすればきっと何とかなる!」と締めくくりました。

 次の登壇は「自信過剰でしくじりを経験した先輩」(阿部大河さん・文芸学部ヨーロッパ文化学科)です。高校では、オーストラリア、カナダ、オーストリアと3回留学を経験した先輩は、大学入学後にヨーロッパ文化学科でドイツ語を学び、得意のコミュニケーション力を生かして国際交流を行い、多くの留学生と友達になりました。
 自信満々でドイツに留学をした先輩は、地元のユース・オーケストラに入団。バイオリンの腕にも自信があったので、「たった一人の外国人なのできっと人気者になれるはず。」と、高を括っていました。ところが、団員の高校生の若者言葉についていけず大苦戦。3ヶ月ひとりぼっちの後、春休みの合宿があることを知って、「ここで何とかしないといけない!」と奮起しました。この合宿にあたり、海外で活躍するスポーツ選手がどのように現地のチームに馴染んでいったかを調べて、「突出した才能(現地の人にないユニークなこと)」「自分からアクションを起こす」この2点が大事だと学び作戦を練ったそうです。合宿では自分から挨拶をして一人一人の名前を覚え、日本のゲームを教えて一緒に遊んで盛り上がることが出来ました。
 先輩は、「留学をしても、ただそこに居るだけでは何も起こらない。どんな小さなことでもいい。今まで自分がやらなかったことや出来なかったことに挑戦することが大切!」と結びました。

【パラリンピック・ボランティア体験】11月19日開催

 田中友理さん(文芸学部英文学科)は、「海外の人と交流したい。人生で一度だけの経験で楽しそう!大学で一番頑張ったことを作りたい」と思い、パラリンピックのボランティアに応募。1年延期されたパラリンピックで、モンテネグロ選手団の通訳や案内をする「アテンド」というボランティアを行いました。
 3回の事前研修では、オリンピック・パラリンピックの歴史、基本情報、感染症対策について学び、ワクチン接種、他のボランティアとの交流や選手村の視察を行いました。一緒に活動するはずだったモンテネグロ担当ボランティアが一度も現れないというアクシデントのなか、選手団のユニフォームのチェックや銀行での外貨両替、充電器の購入など、モンテネグロ以外の国の選手やスタッフの通訳も行いました。また、開会式、閉会式でのジャマイカ、アメリカ、オーストラリア選手団の誘導を担当しました。
 パラリンピックのボランティア経験をするまでに「モンテネグロ」という国名しか知らなかった田中さんですが、ボランティアが終わるころにはモンテネグロ選手団ととても仲良くなったそうです。最終日には、選手団の団長と選手の3人で5時間も対談。「選手村って埋め立て地なの?それとも新しく作った?」「なんで日本って天皇がいるの?」「日本の人がお辞儀する理由は?返さなきゃいけないの?」「今幸せ?将来何がしたいの?」「過労死についてどう思う?ほんとにブラック企業って存在するの?」「なんで日本人は、家族といることより働くことを優先するの?」など、様々な質問をされました。なかなか上手く答えられなかった、田中さんは「もっと社会情勢について詳しくなろう。自分の国についてだけではなくて、ほかの国で何が起こっているのか知ろう。やっぱり人との日常的なコミュニケーションを英語でとれるっていうだけじゃダメ。自分の考えや、何を感じているのかをしっかり言えるようにしたい!」と思い、ボランティアをやったことで新たな学びがあったそうです。
 最後に「この2年間のコロナ禍で特に強く思ったことは、出来ないことを嘆くのではなくとにかく何でもやってみるのが大切。外国人と言語の壁を感じても話してみる。そんな挑戦する心と勇気を持ってほしい」と締めくくりました。

【Global Lounge Talk特別編 ドイツ語で遊ぼう!】12月5日開催

 成城大学の協定校エアランゲン大学(ドイツ)に留学をした阿部大河さん(文芸学部ヨーロッパ文化学科)が企画。オンラインで開催されたイベントには、エアランゲン大学の日本学科からドイツ人学生3名やエアランゲン大学に留学の経験のある社会人が参加し、成城生と一緒に流暢な日本語でゲームや国際交流を楽しみました。
 ドイツ語の数字を覚えて、簡単な計算や日本の都道府県の数、世界遺産の数等をドイツ語で数字を当てるチーム戦では、だんだん難しくなる質問の中に時々、「今までに告白をした回数は?」とか、「初恋をした年齢は?」などと個人的な質問内容もあり、「えーっ!告白をした回数は、ヌル(0ゼロ)です!」「初恋をしたのは、忘れもしない中一の夏。ドライツェーン(13歳)」と笑いを交えて盛り上がりました。ゲームを通してすっかりと打ち解けた参加者たちは、ゲームが終了した後に自由に話す懇親会を行い、参加した成城生からは、「ドイツ人の方や現在留学されている方の色々なお話が聞けて、ゲームも、楽しかったです。」との声が寄せられる満足度の高いイベントでした。

 この企画を実施したSIPSリーダーの阿部さんは、今回のイベントや今年度のSIPS活動について、次のような感想と後輩へのエールを寄せてくれました。

 参加者全員から『楽しかった』『ドイツ語に興味が湧いた』という感想が頂けたのでよかったです。一番想定外だったのは、ドイツ語を学んでいない参加者がドイツ語の数字を短時間で覚えてくれたことです。もっと苦戦すると思っていましたが、ドイツの学生さんやエアランゲン大学に留学中の成城生がサポートしてくれたおかげで、楽しく語学を学べたのはとても意味のあることだと思います。今後もこのイベントをモデルとして、他の言語で実施できると思いました。また、他大学の学生や社会人の参加があったので、成城大学とは異なる大学生活や、就職と留学について、色々な話題で盛り上がりました。今後も成城のOB・OGの力を借りてイベントを実施すると、交流の幅も広がっていいと思います。

 コロナ禍によって留学生が日本に来られず、学内の国際交流も以前のように行えなくなりました。外国人がいないのに国際交流、というのは矛盾しているようですが、外国人と交流することだけが国際交流ではないと思います。過去に留学していた先輩や自分と同じく海外に興味のある人との出会いなども、魅力の一つだと思います。また、留学するハードルも一層高くなってしまいましたが、留学しようか迷うのならば、行くことをお勧めします。自分のやりたいことがよく分からなくても、留学の経験は自分の地下水脈となって、どこかで思わぬきっかけを与えてくれると思います。ぜひとも諦めないでください!