成城大学国際センターは今学期、卒業生有志が立ち上げた成城学園卒業生・在学生ネットワーク「Rootin‘（ルーティン）」とコラボレーションを行い、5回にわたる「しゃべくり留学相談会」を行います。※しゃべくり留学相談会とRootin’の詳細は文末をご覧ください。

　第3回「留学と海外大学院」で登壇した先輩は、大学在学時にアメリカへ認定留学制度を使って1年、卒業後はイギリスの大学院で1年半の留学を経験し、留学中にアメリカのボストン・キャリアフォーラムでの就職活動を行って現在の会社の内定を得たというユニークな経験を「自分史」を振り返って説明しました。

　海外のビジネス関連の大学院では、通常、実務経験が必要なので、大学を卒業して直ぐに大学院に入学できる先が少なく選択肢は多くありませんでしたが、先輩は大学時代と環境を変えて学びたいという希望もあり、イギリスの大学を中心に探したそうです。様々な国からの多様な人種構成があり、経済学や平和学研究に定評のあるブラッドフォード大学を選びました。将来は、広告やマーケティングの道に進みたいという希望があり、ビジネスのある分野を深堀して学ぶスタイルのMaster of Science(MSc)でマーケティングを専攻。
　大学時代の留学よりもさらに高度な専門用語や英語でのコミュニケーション力が必要で、最初はとても苦労したそうですが、友達を沢山作り、一緒に勉強したりノートを見せてもらったり、息抜きにジム通いをするなどして学位を取得したそうです。

　卒業後、ベンチャー企業でPRコンサルタントとなった今、あらためて振り返ると、大学院での経験が非常に役に立っていると先輩は語りました。
　大学院入学準備で受験した英語検定試験IELTSは、大学の留学後に受験したので英語力には不安は無かったのですが、初めて受験した時には散々な結果だったそうです。特にIELTSのWritingは難しく、データ等を読み解いてわかりやすく説明が出来る、自分の意見や主張と矛盾しない具体例を書き、説得力のある文章が書ける等の力が求められます。IELTSの勉強を通して、文章力や説得力を身につけることが出来たそうです。
　また、大学院での研究においては、物事を体系的に整理し、矛盾や飛躍のない筋道を立てる論理的思考が求められました。その経験が現在の仕事を行う上で大きな力となっていると話されました。

　在校生からは、「大学院に関するセミナーが少ない中、国際センターからこのような相談会を設けてくださり、誠にありがとうございました。貴重な機会となりました。」と、海外の大学院進学という進路について具体的な情報を得られたことについて好評が寄せられました。

　今回の相談会で在学生と交流した先輩から下記のようなエールをいただきました。