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「成城 学びの森」オープン・カレッジ

過去の講座

2011年度
第1回田中誠氏 講演会 「成城大学が私を映画監督に育ててくれた」

講演者
田中誠 氏(映画監督)
日程
10月8日(土)13:30〜15:30

講義内容

10月8日(土)、映画監督の田中誠氏を講師にお迎えして、今年第1回となるオープン・カレッジの講演会を開催いたしました。田中誠監督の歯切れ良い魅力的なお話は、多くの皆様からご好評を寄せていただきました。
これからも、多数の方々にお越しいただけますよう、「成城学びの森」オープン・カレッジをよろしくお願いいたします

「ショットとショットの間に人間の情感を産み出す。これが映画の魅力。」田中誠監督は言った。
そして、こう続けた。「これを明確に理解するのに僕は20年かかった。映画がどうなれば映画となるか。シンプルなショットをいくつか繋ぐだけで人の情感が生まれる。これが僕にとっての映画の魅力だと思う。」
映画は説明じゃない。場面の説明に終始するセリフがあまりに多いことに彼は疑問符をつけた。
彼の最新作「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」の中で、選手と監督が試合に勝ち、抱き合って喜ぶシーンがある。
そのそばで主人公の野球部マネジャー(AKB48の前田敦子さん)が、1人でそっと涙している。
田中監督は「あっちゃんは、まるでクリントイーストウッドのようでした。」
弱小野球部をマネジメントし、強くした主人公が寡黙な『荒野の用心棒』のイーストウッドに見えたということなのか、確かにイーストウッドはペラペラと説明はしない。
背中に情感をたたえて去って行くのみである。
前田敦子という若いタレントを陰を持ったクリントイーストウッドに仕立てた田中誠監督に、人と人の機微を紡ぐ職人のにおいを感じた。

【田中誠氏講演会アンケートより抜粋】
◆TVの世界も経験され、その対比の話も興味深い。またその中でも映画の夢を捨てず、先を見据えた潔さに共感を
強く持った。大変楽しかったです。
◆実際の大学での体験と監督になるまでのお話が具体的で面白かったです。
◆映画は好きですが、今日聞いたような映画の見方をしたことがなく、新鮮だった。ただ見るだけの見方と映画を作ること
を考えた上での見方は違うのだろうと思った。ゴダールの話、映画の秘密、監督のなり方、今までの人生のお話が
  印象的だった。
◆8mmフィルムの映画が業界への風穴を開ける。チャンスを逃さず何事にも挑戦する事で、更に大きな成功へと繋がる。
待っているだけでなく自ら先に出向く事が大切だと思った。
◆人生の過渡期から映画の技術(モンタージュ)まで大変充実した講演でした。
◆自分史の中で映画を語る、映画を愛する人の話には感じいるものがあった。
◆最初のうちはどういう風に話が進んでいくのか良く分からなかったが、種々の体験を素直に語られてゆくうちに、成程と
思わせた。さすがである。映像と映像の間にあるものをどう読み取らせるかが大切とは至言である。


  • 映画を愛する監督のお話には説得力がありました


  • 大学映画研究部の後輩より花束贈呈

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