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2025.08.04
成城大学スポーツとジェンダー平等国際研究センター(SGE)が国立大学法人筑波大学体育系と協力協定(MoU:Memorandum of Understanding)を締結しました。
署名後の写真。左から(成城大学山本教授(SGEセンター長)、筑波大学藤井教授(体育系系長))
この協定では、今後、SGEと国立大学法人筑波大学体育系(以下、体育系)が、それぞれの資源を活用して、「スポーツと社会課題」及び「スポーツとジェンダー・セクシュアリティ」に係る研究と教育の発展に向け、連携・協力体制を構築することです。
筑波大学には、主に体育系教員で運営する「スポーツ国際開発学共同専攻」(大学院修士課程;鹿屋体育大学との共同専攻。以下、IDS専攻)があり、スポーツを通した国際貢献に関する教育と研究を行っています。現代社会において、人種、民族、ジェンダー、セクシュアリティ、階級、あるいは障がいの有無に端を発する文化的・社会的差別や偏見等が存在する中、それらの社会課題に対してスポーツを通して解決の緒を見つけ出そうとする研究と教育が行われており、10年にわたって人材育成を積極的に行っています。
SGEはこれまでも筑波大学体育系に所属する教員・学生と交流を行っており、SGEが実施する研究などに研究協力をいただいています。今回協力協定を結び、「スポーツと社会課題」及び「スポーツとジェンダーセクシュアリティ」の研究においてアジアのハブとして研究の蓄積と人材育成ができるように務めていきます。
連携事項の具体的な内容は以下の通りです。
1. 研究者及び学生の交流をはじめとした、協働事業(研究・シンポジウム・学会等)の促
2. 「スポーツと社会課題」及び「スポーツとジェンダー・セクシュアリティ」に関する学術知識や経験の共有
3. 出版活動における協力
4. 大学院生のインターンやオン・ジョブ・トレーニング(OJT)に関する協力
協力協定における各団体からのコメントは以下の通りです。
「成城大学スポーツとジェンダー平等国際研究センター(SGE)と体育系が協定を締結することができ、うれしく思います。スポーツをツールにした国際貢献は実践と研究の両方をバランスよく進めることが重要で、その意味でも本学のスポーツ国際開発学共同専攻の学生および教員がSGEと協働して、東アジア・東南アジアにおける社会課題、特にジェンダーやセクシュアリティの問題に寄り添い、現地の人々と共に課題を解決していくことはとても重要と思います。今後の現場での活動と研究に期待しています。」
学校法人筑波大学体育系 系長 藤井 範久 教授
「この度、筑波大学体育系と協力協定を締結できたことを嬉しく思います。筑波大学は体育・スポーツの分野において日本を牽引する国立大学法人です。スポーツと社会課題の領域においても、国際的な潮流を捉え「スポーツ国際開発共同専攻(大学院修士課程)」を設置して、専門人材の育成に早くから力を注いできた大学です。SGEは既に筑波大学体育系に所属する教員、学生の皆さん、そして修了生からお力添えいただきながら日々の研究活動をしています。本協定によって、日本及び東アジア・東南アジアの「スポーツと社会課題」及び「スポーツとジェンダー・セクシュアリティ」の研究・教育のハブを目指しさらなる強化につなげられることを大変嬉しく思っています。今後とも、アジアの様々な国の皆さんと連携をとりながら、研究や教育活動に力を入れていきたいと思います。」
成城大学スポーツとジェンダー平等国際研究センター(SGE)センター長 山本 敦久 教授
奥左から、筑波大学 清水諭教授、藤井範久教授(体育系長)、佐藤貴弘教授
手前、成城大学 山本敦久(SGEセンター長)
集合写真