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2021.06.07
成城大学グローカル研究センター主催で下記シンポジウムを全5回・オンライン配信で開催いたします。ぜひご参加ください。
「ポストヒューマニティ時代の身体とジェンダー/セクシュアリティ」(全5回・オンライン配信)
「ポストヒューマニティ」という概念が、人文社会科学の潮流を大きく転換するものとして近年注目を浴びている。私たちの身体を取り囲み、ジェンダーや人種、性的指向などについての主体性を形作っているのはもはや「ヒューマン(人間)」自身ではない。私たちは常に人間以外の諸アクターと結びつけられており、そのアクターのあり方によって生成変化する。さらに重要なことは、生成変化するのは人間だけではないということだ。人間と接続される諸アクターそれ自体も常に技術革新が目指されており、日々、人間の主体性に新たな認識を与えようとする。「ポストヒューマニティ」という概念を理論的に検討した思想家ロージ・ブライドッティは、こうした状況へと埋め込まれ、身体化している今日の人間を「ポストヒューマン」と呼んだ。そして氏は、主体性を人間中心主義的にしか捉えてこなかったこれまでの人文社会科学を批判し、より複雑であるはずの主体性を捉えるためのパースペクティブを私たちに提供してくれている。本シンポジウムは、こうした「ポストヒューマニティ」の概念を柱として、全5回にわたって、ポストヒューマン的状況に埋め込まれた身体とそのジェンダー/セクシュアリティについて議論していく。
各回のテーマ/開催時期/登壇者
第1回 トランスジェンダーアスリートとスポーツにおける性別二元制
登壇者:杉山文野(株式会社ニューキャンバス代表)・岡田桂(立命館大学)・竹﨑一真(成城大学・司会)
日時:2021年6月16日(水)18:00~20:00 ※終了しました
第2回 「フェムテック」について語るべきこと——サイエンス・スタディーズからの視点
登壇者:標葉靖子(実践女子大学)・渡部麻衣子(自治医科大学)・隠岐さや香(名古屋大学・コメンテーター)・竹﨑一真(成城大学・司会)
日時:2021年8月7日(土)14:00~16:00 ※終了しました
第3回 生殖技術を問い直す:その倫理的・政治的課題と可能性をめぐって
登壇者:山本由美子(大阪府立大学)・重田園江(明治大学)・竹﨑一真(成城大学・司会)
日時:2021年9月19日(日)14:00~16:00
第4回 女の子たちのメタモルフォーゼ——シンデレラテクノロジーのその先へ
登壇者:久保友香(メディア環境学者)・関根麻里恵(学習院大学)・田中東子(大妻女子大学・コメンテーター)・竹﨑一真(成城大学・司会)
日時:2021年10月2日(土)14:00~16:00
第5回 〈ポスト〉の思想——ポストヒューマンの後に誰が来るのか?
登壇者:門林岳史(関西大学)・竹﨑一真(成城大学・司会)
日時:10月31日(日)14:00~16:00
※開催日時やタイトルに変更が生じる場合がございます。
開催方法:ZOOM(後日アーカイブ視聴可能)
参加費:無料
申込方法:下記の申込みフォームからお申込みください。
申込期間:10月30日(土)まで。1回のお申し込みで全シンポジウムの参加登録とさせていただきます。
※お申し込みの方には前日までにZoomURLをご登録いただいたメールアドレスにお送りします。また当日の映像は一定期間(期間未定)アーカイブ化させていただきます。そちらの視聴方法はシンポジウム終了後にご案内いたします。
お問い合わせ先:
成城大学 グローカル研究センター
〒157-8511 東京都世田谷区成城6-1-20
TEL:03-3482-1497 FAX:03-3482-9740
E-mail: glocalstudies[at]seijo.ac.jp
*メール送信時には[at]を@に置き換えてください。