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  • 2020.05.12

    ご父母・ご家族の皆さまへ

 平素は、成城大学の教育活動にご理解、ご協力を賜り、心より御礼申し上げます。
 
 新型コロナウイルス感染症の流行は未だ終息の兆しを見せず、緊急事態宣言の延長が発出されました。この感染症との長期にわたる戦いをいよいよ覚悟しなくてはならなくなったようです。当たり前であった日常の行動が制限され、その制限によってもたらされた経済活動の縮小は、私たちの生活に深刻な打撃を与えております。この先、世界の状況はさらに悪化するとの予測がなされておりますが、ただ、いかなる災厄もいつかは終わり、人類は必ず復活を遂げる存在であり続けてきた、そのことは歴史が証明するところでもあります。災厄への勝利が一刻も早く実現することを信じ、今は耐えていなければと思う次第でございます。

 今般のウイルス禍もやがては終わります。ポストコロナの世界で、誰もが復興のために尽力しなければならないとき、成城大学で学んだ若者が各分野の仕事でリーダーを務めている姿を、私は想像しています。この困難な時に、いや困難な時であればこそ、社会への貢献を何よりと考える若者の育成は大学の責務と言えましょう。成城大学といたしましては、今ある困難への支援を模索し、未来に活躍する人材育成を全うする所存でおります。

 さて、本学は在学生の安全を保障するために、また感染症拡大を防止するために、キャンパスの封鎖を続けております中で、5月13日には授業を開始することとなります。すでにお知らせいたしましたように、前期中は通常の対面授業に代わって、全ての授業を遠隔で行うことといたしました。とは言え、私たちにも経験のない大規模な遠隔授業をスムーズに実行するにはいくつかの問題もあり、特に自宅等で遠隔授業を受ける在学生の皆さんの中には、その環境が十分でない学生もいるということです—先ごろ実施しましたアンケート調査の結果から、凡その人数は把握できました。そのような在学生を対象に「遠隔授業支援」を実施しております。具体的には受講に必要なパソコン、モバイルWi-Fiルーターの無償貸し出しを始めました—5月1日より受付を開始しています。開講を前にしての支援策の第一弾です。

 本学といたしましては「遠隔授業支援策」、「学習・生活・就活支援策」(開講後も、大学のキャンパスは当分の間、入構禁止状態が続き、図書館の館内利用はできません。ただ、必要とする図書の貸し出し業務だけは早期に再開し、皆さんの要望に応えるつもりでおります)「学費支援策」の三本の政策から成る「学生総合支援策」を開始いたしました。在学生みなさんへの支援は、これから先、長期にわたって続けていかねばならぬことと承知しております。ウイルス禍の弊害がいついかなる形で現れるのか、その予測はつかないにしても、現れることは確実かと思われます。そのときには新たな支援を当然のこと、行わねばなりません。支援の持続性を視野に入れるとき、全在学生を対象として、何かしらの支援を一律に行うのではなく、真に困窮した学生から支援を行っていこうという方針を決定いたしました。現在のような困難な時にあっては、何よりも互助の精神こそが尊重されるべきと言われております。本学の支援の在り方も、この互助の精神を根基にしたものであることを、是非ともご理解いただきたく、願う次第でございます。

 ご父母、ご家族の皆さまへのメッセージと同時に在学生の皆さんにもメッセージを送らせていただきました。その中で、成城大学は学生と教職員の距離が近く、学生は何でも教職員に相談できる、そのことを誇りとする大学だということを伝えました。現在、キャンパスは封鎖されていますが、相談の手段は用意されております。

 どんな些細なことでも構いません、ご父母、ご家族の皆様からの相談もお待ちしております。

2020年5月12日
学長 戸部 順一

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