成城大学

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入試情報

  • 2025.11.11

    十文字高等学校の生徒が社会イノベーション学部授業聴講プログラムを受講しました

 10月23日(木)、十文字高等学校の自己発信コースに所属する1・2年生25名を対象に、社会イノベーション学部の授業を体験する特別プログラムを実施しました。このプログラムは、本学と高大連携協定を結ぶ十文字高等学校の生徒たちに、大学の授業やキャンパスライフを体験してもらうことで、進路選択への意識を高め、学問に対する理解を深めることを目的としています。

 初めに山本理奈准教授によるプログラム全体のガイダンスを受けた後、生徒たちはA班とB班に分かれ、まず午前中に社会イノベーション学部の政策イノベーション学科と心理社会学科の授業を1つずつ受講しました。大学生と一緒に受ける通常授業と、高校生向けの特別な模擬講義の2つの形式で、時間はどちらも90分。普段高校で受けている授業の倍の時間でしたが、自身の意見を進んで発言する様子が見られるなど、積極的に授業に参加していました。

 A班は1限に郷香野子准教授の「イノベーションとマーケティング・リサーチ」、2限に清水佑輔専任講師の模擬講義「心理学入門」を受講。「イノベーションとマーケティング・リサーチ」ではガムの消費を例に、消費者ニーズの変遷と、消費を促すセグメンテーションとターゲティング戦略について理解を深めました。授業の後半には、実際の消費者アンケートのデータに基づいて新しいガムを提案する機会もあり、イラストを交えながら自身が考えたガムのコンセプトやターゲットに関する説明をシートにまとめました。また、「心理学入門」では、パーソナリティ診断や錯視、簡単な心理実験などを実際に体験。「心理学」の基本的な内容に触れる中で、大学で学ぶ心理学にはどのような種類があり、それぞれどのような内容であるかを楽しみながら知ることができました。

 B班は1限に後藤悠里准教授の「現代国際社会学」、2限に山本敦久教授の「ウエルネス・スタディーズⅢ」を受講。「現代国際社会学」では、冒頭で「社会学とは何か」について説明がなされた後、「国際結婚」をテーマに、課題解決の方法について、大学生とも意見交換をしながら意見をまとめ、発表を行いました。また、「ウエルネス・スタディーズⅢ」は「ポスト・スポーツの時代」をテーマに、複数のプロスポーツ選手のインタビュー事例を踏まえた山本教授の説明を冒頭に聞き、「人間の感性や主体性」を重視する考え方と、「データに基づくAIによる分析」を重視する考え方があることに触れ、どちらかの立場に立ってメリットや魅力について考えました。授業は大学生と高校生を交えたグループを複数作り、ディスカッション主体で進められ、授業後には「グループで話し合いをすると聞いて、最初は壁を感じてしまうのではないかと思ったが、大学生はすごく親切で話しやすい雰囲気を作ってくれた」という感想が寄せられるなど、大学生たちとのコミュニケーションを楽しめたようでした。

 どの授業もテーマに沿って意見を交わしながら自身の考えをまとめ、それを伝える経験ができ、生徒たちの思考力や表現力を伸ばす機会となりました。

 午後は、授業を担当した郷香野子准教授、清水佑輔専任講師に、青山征彦教授と山本理奈准教授が加わり、各教員と生徒7〜8名が少人数のグループとなって個別相談会を実施。大学のゼミナールのような形式の中で、受講した授業の内容や自身の探究学習のテーマなど学びに関することから、文理選択や学部選びまで、積極的に質問しアドバイスを受けました。「先生方とじっくりお話しする中で、大学生になって学ぶことが楽しみになった」という声が聞かれるなど、教員と学生の距離が近い成城大学で学ぶ魅力を肌で感じてもらえる場となりました。

 その他にも、焼き立てのパンが食べられる大学内のベーカリー「ちかぱん」のパンを昼食に楽しんでもらったり、キャンパスツアーで施設を見学したり、さまざまな面から成城大学を知ってもらうことができました。

 半日に及ぶ長いプログラムとなりましたが、生徒の皆さんが普段から取り組んでいる探究学習に対する新たな視点を得たり、進路選択をする上で大切にすべき点についてアドバイスを受けたりと、非常に貴重な経験となったようです。

  • 初めに、プログラムの概要と受講後に取り組む成果レポートの説明を聞き、一日のモチベーションが高まります。
    初めに、プログラムの概要と受講後に取り組む成果レポートの説明を聞き、一日のモチベーションが高まります。

  • 消費を促すガムの新商品のアイデアについて、郷准教授との会話からもヒントを得つつ、自由に想像を膨らませました。
    消費を促すガムの新商品のアイデアについて、郷准教授との会話からもヒントを得つつ、自由に想像を膨らませました。

  • 清水専任講師が見せる錯視の数々に対し、生徒からは「ええっ⁈」という驚きの声が上がりました。
    清水専任講師が見せる錯視の数々に対し、生徒からは「ええっ⁈」という驚きの声が上がりました。

  • 講義内容を自分なりに分かりやすくメモし、理解を深めます。
    講義内容を自分なりに分かりやすくメモし、理解を深めます。

  • 大学生が優しく話しかけ、意見交換が和やかに進みました。
    大学生が優しく話しかけ、意見交換が和やかに進みました。

  • 山本敦久教授の授業では、ディスカッションの後に大学生と共同での発表にも挑戦。
    山本敦久教授の授業では、ディスカッションの後に大学生と共同での発表にも挑戦。

  • 個別相談会で自身の研究テーマや将来について語る生徒たちに、本学の教員も熱心に向き合っていました。
    個別相談会で自身の研究テーマや将来について語る生徒たちに、本学の教員も熱心に向き合っていました。

  • キャンパスツアーでは、春に咲く桜をイメージしながら大学構内を見学しました。
    キャンパスツアーでは、春に咲く桜をイメージしながら大学構内を見学しました。