イベント
文芸学部公開シンポジウム 「成城を住まう」 —都市、住宅、近代— を2018年12月8日(土)に開催致します。
学園都市としての成城は、戦前、ミドルクラスが新たに移り住んだ郊外住宅地です。
同時に、成城学園のキャンパスには、増沢洵の建築物が現存し、戦後日本におけるモダニズム建築の歴史の中にも位置しています。
ミドルクラスとモダニズムは日本社会全体の経験を考えるうえでの重要なキーワードです。
これらの歴史と現在に注目するならば、成城は近現代日本の歴史を考えていくうえで、特権的な場となると思われます。
本シンポジウムでは、戦前と戦後にわたる成城の歴史を手がかりとしながら、都市と住宅、学園と街といった主題を考えていきます。
第一部では、横溝正史、丹下健三、三船敏郎という、探偵小説、建築、映画を代表する文化人が住んでいたことに注目しながら、戦後日本の経験を考えていきます。
第二部では、戦前の朝日住宅展覧会、モダニズムを代表する建築家であるル・コルビュジェの思想などを手がかりに、日本の近現代社会における住宅と住むことや都市について、考えていきます。
機能性や合理性を追求し、量産化や標準化を目指すというモダニズムは、半世紀以上の時間を経て、固有の生きられた経験をもって存在しています。近現代日本社会において、ミドルクラスの人々やモダニズムの思想と運動は、何をめざし、何をのこしたのでしょうか。そして、それはどのような人々の経験を生み出したのでしょうか。
生きられた成城の経験を、探偵小説、建築、映画、住宅、都市といったさまざまな切り口から考えていくことを通じて、学際的な対話を目指します。
成城大学文芸学部公開シンポジウム
「成城を住まう -都市、住宅、近代-」
日 時:2018年12月8日(土)12:30開場/13:00開演(17:30終演予定)
場 所:成城大学3号館003教室
成城大学へのアクセス(小田急線「成城学園前」下車徒歩4分)
参加費:無料 ※事前のお申込みが必要です。
第一部:住まいとしての成城
「探偵小説のトポロジー:横溝正史と成城のまち」内田 隆三(東京大学名誉教授)
「建築家が帰る場所:丹下健三と成城のまち」磯 達雄(株式会社フリックスタジオ取締役)
「成城と映画:“世界のミフネ”を生んだ街、成城」高田 雅彦(成城大学学生部)
第二部:都市、住宅、近代
「教育する家族の居住地としての成城」岩田 一正(成城大学文芸学部教授)
「なぜモダニズム建築にして都市計画なのか」北山 研二(成城大学文芸学部教授)
「住宅をめぐる社会的価値-学園都市「成城」を通して考える」山本 理奈(東京大学大学院総合文化研究科助教)
コーディネーター:新倉 貴仁(成城大学文芸学部准教授)
お申込みについて:
お申し込みは締め切りました。参加ご希望のかたは当日直接会場にお越し下さい。お席に余裕がある場合はご入場頂けます。
お問い合わせ先
成城大学文芸学部 TEL 03-3482-9412
(受付時間:月曜日~金曜日 8:30~16:30、土曜日 8:30~13:00)