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  • 成城大学民俗学研究所主催
    地域社会における関係性の変容に関する実証的研究プロジェクト
    シンポジウム「ともに生きる—地域社会における結び合いの可能性—」【終了しました】
    開催日:2019.03.02

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このたび成城大学民俗学研究所主催で下記のシンポジウムを開催いたします。みなさまご参会くださいますよう、ご案内申し上げます。なお、参加申し込みは不要です。
※本研究プロジェクトは、日本私立学校振興・共催事業団学術研究振興資金助成を得たものです。

成城大学民俗学研究所主催
地域社会における関係性の変容に関する実証的研究プロジェクト
シンポジウム「ともに生きる—地域社会における結び合いの可能性—」

日 時:3月2日(土)  13:00~17:00
会 場:成城大学3号館3階 大会議室 成城大学へのアクセス
主 催:成城大学民俗学研究所
本シンポジウムに関する問合せ先:成城大学民俗学研究所

登壇者

基調講演「自分の村を持つ—結び合う世界を求め続けて」
 哲学者 内山 節氏
報告「地域社会と学校の『共有』」
 民俗学研究所研究員 高木大祐 氏
報告「大正~昭和戦前期の地域社会における青年の生き方 —いちき串木野市大里の事例から」
 民俗学研究所所員 俵木 悟 氏
報告「はたらく仲間の関係性と地域コミュニティ —宮城県・牡鹿半島における災害復興と産業復興から—」
 東北学院大学 加藤 幸治氏

コメンテーター:農林中金総合研究所基礎研究部主任研究員 田口さつき 氏
開催趣旨・司会:民俗学研究所所員 研究代表者 小島孝夫

開催趣旨

 本シンポジウムは成城大学民俗学研究所研究プロジェクト「地域社会における関係性の変容に関する実証的研究」の2年次の研究総括を意図して開催するものである。
 本研究プロジェクトは、民俗学研究所が昭和59年度から61年度にかけて実施した「山村調査」・「海村調査」の追跡調査研究プロジェクトの系譜に位置するもので、本学民俗学
研究所が所蔵する、柳田國男主導により全国各地で同時に実施された共同調査である「山村調査」(昭和9年~11年)と「海村調査」(昭和12・13年)の調査地を主たる研究対象として、当該地域社会の変容の実態を分析し、当該地域社会が直面している
現状や課題を明らかにすることを念頭に置いた研究プロジェクトである。
 本研究プロジェクトは、平成23~25年度にわたり実施した「町村合併による社会・文化の再編に関する民俗学的研究—『平成大合併』を視野に—」の研究成果(小島孝夫編2015『平成の大合併と地域社会のくらし—関係性の民俗学—』明石書店)をさらに深化させることを念頭に、地域社会において自律的に形成されてきた住民自治のあり方の検証をすすめている。地域社会が直面している現状や課題を、主体となる地域社会に生きる人びとと所与の諸環境との関係を包摂的に把握することで、より安定した生活環境を維持することが可能になる循環的なソーシャルキャピタルを再構築するための集団形成の論理を明らかにすることを到達目標としている。
 初年度の研究成果では、第二次世界大戦後の家族法の改正やそれにともなう家業の消滅により顕在化した居住者と他出者との関係性に対する視座の必要性を確認した。
次いで、今年度の研究成果の総括として検討を試みようとするのは、居住者や他出者により形成される複数社会の可能性である。
 ご自身が複数社会を往来しながら新たな共同体のあり方に関する思索を深める研究を行ってきた哲学者内山 節氏に基調講演をお願いした。群馬県上野村で村びととして暮らすという実践にいたったご経験をとおして、主体が地域間を移動することで複数社会を結び合う可能性について問題提議していただけることを期待している。
 また、本研究プロジェクトに参画している3名の方がたからは、それぞれの調査地における地域社会における動態について具体的な事例報告をお願いした。地域社会の紐帯となっていた「学校」という存在、地域社会の継承に大きな役割を果たしてきた「青年」という存在、災害復興や産業復興の現場における「他者」の存在について事例報告をしていただくことで、地域社会においてともに生きるための結び合いの可能性について具体的な検討材料を提示していただく。
 全体討議のコメンテーターを、農林中金総合研究所基礎研究部田口さつき主任研究員にお願いした。農山漁村の現場をひろく歩かれてきたご経験からの、本シンポジウムならびに本研究プロジェクトへのコメントを期待している。

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