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  • 民俗学研究所特別展 干支の郷土玩具シリーズ<2>
    犬 ・猿 -「犬猿の仲」とはいうものの!? -【終了しました】
    開催日:2018.11.02~11.30

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[会  期]11月2・3日(文化祭期間)
      11月5日~30日(但し、日曜日・祝日は休館)
[開館時間]午前10時~午後4時(土曜日は正午まで)
[場  所]民俗学研究所展示ホール(大学4号館 3階)

 民俗学研究所では、文化祭より一か月間、特別展を開催致します。
 戌年の本年は、犬と、そのライバルとして引き合いに出されることも多い猿の郷土玩具を取り上げ、郷土玩具展を開催いたします。
 犬と猿は、桃太郎や花咲か爺さん、猿蟹合戦など、昔話にもたくさん登場し、日本人の慣れ親しんだ身近な動物と言えるでしょう。犬は、ペットとして常に人の周辺で暮らしており、時には家族同然として扱われることもあります。一方、猿は、山や森といった自然の中で暮らし、どちらかというと、人の生活に対して悪さをする生き物としてのイメージが強いでしょう。昔話でも、犬は人の味方をすることが多く、猿は敵役に回ることの方が多くあり、「しっぺい太郎」の昔話では霊犬の力によって猿の化け物が退治されます。そんなところから犬猿の仲という諺が浸透していったのでしょう。
 しかし、民間信仰の世界に目を向けてみると、犬と猿は、とても良く似た性格を持っています。
 猿は山王様の使いや庚申信仰の見ザル言わザル聞かザル、神様の道案内をする猿田彦など、神様のお使いとしての信仰も篤く、悪いものが「去る」といった言葉遊びとも相まって、魔除けの力を持つとされます。一方、犬も山犬がオオカミ(大神)と呼ばれるように、悪いものを噛み殺してくれる力を持った動物として信仰されています。さらに、犬はお産が軽いとされることから、戌の日に帯祝いを行うようになりました。また、犬は多産であることから、あやかって子宝に恵まれるようにと子授けの信仰もあります。猿もまた、同様の子授けの信仰を持っています。
 「犬張子」や「さるぼぼ」といったよく知られる郷土玩具は、子供の健やかな成長を願って、お守りとして贈られたりします。犬も猿も人間を守護してくれる動物でもあるのです。
 本展示を通して、郷土玩具に込められた想いや、その背景にある信仰を感じていただければ幸いです。是非ご来観ください。

無料・申込不要
お問い合せ 成城大学民俗学研究所 Tel:03-3482-9098

民俗学研究所特別展 干支の郷土玩具シリーズ<2>犬 ・猿 -「犬猿の仲」とはいうものの!? -
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