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2024.07.20
社会イノベーション学部の専門科目である「コミュニケーション・デザイン実践演習」は、社会課題を解決するための基礎的な知識と技法を学び実際に課題解決に取り組む実践的な授業。受講生約5名で構成された3つのグループが課題発見から仮説・検証を経て、解決のための提案、及びプロトタイプ作成までを行いました。
7月16日の最終授業では各チームが発表を行い、社会イノベーション学部の遠藤学部長と学長室の長尾室長も参加して、それぞれのチームにコメントを述べました。
最初に登場した「おやすみチーム」は日本人の睡眠不足に着目。アンケートによる学生の睡眠の実態調査とともに、大学生が簡単に実践できる睡眠改善方法を検討し、メンバー自らを被験者として睡眠計測アプリを活用した実験を行いました。その結果をまとめ、睡眠改善を啓発するポスターを制作しました。遠藤学部長からは「睡眠不足の人が多いということは広い視野で考えると日本経済の生産性の低さにもつながる。そういう意味でも睡眠に注目した点はすばらしい」とのコメントがありました。
続く「まちチーム」は世田谷区の空き家問題に関心を持ち、世田谷や成城の空き家問題について調査を行いました。その解決案として、空き家を活用した地域住民の交流、学生の居場所創出などを目的としたスペース「Innovation lab,」を提案。学生へのアンケートを実施し、実際の運営形態や利用料金といった詳細まで踏み込んだ発表となりました。長尾室長から、経済学部で空き家を専門にしている教員がいるので話をきいてみるとよいとのアドバイスがあり、学部をこえて学びが広がっていく可能性が示されました。
最後に「ほたるチーム」は、2025年に成城学園が現在の場所に移転して100周年を迎えることに注目し、地域振興や地域と学園の絆を強めることを目指した動画コンテンツを発表。約4分の動画で成城の街の歴史を振り返り、成城の未来に期待を込めました。当初はプロジェクションマッピングで動画を公開し、地域を盛り上げるアイデアを検討したものの、費用や日程など課題が多く断念したとのこと。遠藤学部長からは「現実的な課題をどう乗り越えるかも勉強。諦めずに提案を改善していってほしい」と激励の言葉が贈られました。
受講生同士もそれぞれの発表についてフィードバックを行い、実り多い発表会となりました。授業は終わりましたが、各チームの今後のプロジェクトの継続が期待されています。