成城大学

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  • 2017.05.22

    福島県南相馬市の震災被害者の皆さんが成城大学を訪問

 福島県南相馬市の応急仮設住宅の元住人の方々が5月17日、成城大学を訪問し、以前から交流があった文芸学部マスコミュニケーション学科の森暢平ゼミナールの学生たちと再会を果たしました。森先生の授業では2012年から、福島、宮城の被災者の方々を対象にした調査を行うために現地を訪れていますが、福島からご来訪いただいたのは初めてです。
 成城大学を訪問していただいたのは、南相馬市小高区および隣の浪江町で原発被害に遭われて、同市鹿島区の友伸グラウンド仮設住宅に避難されていた60代の合計7人です。
小高区は昨年、避難指示が解除され、仮設住宅の住人はかなり少なくなっているとのことです。訪問いただいた7人のうち、現在も仮設暮らしなのはお一方だけで、残りの方々はもとの自宅に戻ったり、災害公営復興住宅に居住するなどして新しい生活のスタートを切っています。
 森暢平先生が担当するゼミナール、演習、基礎演習を受講する学生のほとんどは、福島、宮城での仮設住宅で、震災の体験談の聞き取り調査を行っていますが、その傍ら、仮設住宅の州外所で一緒にゲームをしたり、傾聴ボランティアも行っています。今回の訪問は、友伸グラウンド仮設住宅に「いつも福島に来てもらっているので、今度は逆に大学を訪問したい」という希望があり、実現しました。
 一行の代表で、グラウンド応急仮設住宅自治会長の杉重博さんは「昨年訪問してくれた学生さんたちが和やかに迎えてくれました。学生さんたちが希望に満ちて学んでいるのが分かり、私たちの今後の生活の励みになりそうです」と語っていました。