成城大学

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リスクコミュニケーションゼミナール

リスクコミュニケーションゼミナール

研究テーマ

 科学技術の発展により、私たちの日々の生活はより便利になったり、快適になったりしますが、その一方で、これまで以上にその背後に潜むリスクを正しく認識することや、リスクを適切に回避したり対処したりするスキルを養うことが求められます。現代社会に潜むさまざまリスクとそれらに関わるコミュニケーションについて、メディアの影響を含め、心理学の視座から検討します。リスクコミュニケーション講義では、リスクやそれに関わるコミュニケーションをめぐる社会問題として、デマ、風評被害、炎上、偏見、差別などについても学びます。
 現在所属する学生は、「商品のポップと購買行動」、「物語説得による読書の促進」、「貢ぐ心理」、「希少性認知と身体化認知」、「サブスクの利用者心理」、「インフルエンサーの影響力」、「交通広告」などのテーマに取り組んでいます。

ゼミの特徴と流れ

 4年生で実証的な心理学研究を卒業論文として執筆できるようになることを目標にしています。そのためには、1年生から計画的に学ぶ必要があります。特に、人の心理のような目にみえない対象を扱い、それを量的に分析し、考察するには、統計学や心理測定学の基礎について概念的に理解することが不可欠です。これらはマスコミデータ解析実習、コミュニケーション講義Ⅲ、マスコミ実習Ⅲで学びます。2年生の基礎演習では、社会心理学の研究法の基礎について、「マスコミュニケーション」、「メディア」、「恋愛」、「ジェンダー」、「流行」といったトピックを取り上げながら学びます。3年生の演習では、前期にコミュニケーションに関する社会心理学の基礎的理論(説得的コミュニケーション、態度・行動変容、集団心理など)と、私たちが人や社会の出来事について認識し、そこにリアリティを感じる心の仕組みについて学びます。これらを土台として、演習の後期では、各自の関心あるテーマについて、心理実験や調査を計画し、データの分析と考察を行い、演習論文にまとめます。4年生では、演習論文に対する教員や受講生からのコメント・助言を反映し、研究を洗練化させ、卒業論文を仕上げます。
 3年生の夏休みには、合宿などを通じて集中的にデータ分析を行う機会を設け、仮説を導いたり、仮説を検証したりする面白さを体験してもらいたいと思っています。

ゼミのモットー

よく笑い、よく学ぶ!少し難しいなと思うことにも立ちむかえる知的体力を養うことを大切にしています。自分が真摯に取り組んだことは必ず血となり、骨となり、将来の糧となってくれます。教員はそのような学びの場を提供し、支援していきます。