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  • 2020.09.16

    第29回経営学合同ゼミナール/初のオンライン発表大会,公立鳥取環境大学が主催  ~成城大学・境ゼミナールが第3位入賞~

 9月9日(9:30~17:00),第29回経営学合同ゼミナール研究発表大会が,公立鳥取環境大学・中尾悠利子先生のゼミナール主催で開催されました。今年度大会の最大の特徴は,世界的なコロナ禍のなかで,現地合宿は中止となり初のオンライン形式で開催されたことです。全国各地をZOOMミーティングでつなぎながら,発表と質疑&講評を順次行いました。
今年度の統一テーマは「リモートワークならではの価値創出」でした。まさに我が国の現在の職場,働き方をそのまま反映したテーマといえます。

 経営学合同ゼミナールは,1990年に開始され,学生が企画運営する合宿&研究発表の形式で行われ,教員&学生(学部生,大学院生)が大学の枠を超えて学び,相互に交流を図ることを目的としています。毎年,主催(幹事校)が決める大会テーマでプレゼンテーション力を競い,お互いの意識を高めあうことができます。最近10年間では京都大学をはじめ,20以上の大学ゼミナールが参加してきました。

 今年の参加校は6大学9ゼミ,公立鳥取環境大学 連宜萍ゼミ(2発表),滋賀大学 陳韻如ゼミ,滋賀大学 澤木聖子ゼミ,就実大学 大塚祐一ゼミ,就実大学 小柳智裕ゼミ,法政大学 宇野斉ゼミ,麗澤大学 寺本佳苗ゼミ,そして成城大学 境新一ゼミでした。講評については,以上の各先生に加えて,日置弘一郎先生(京都大学名誉教授),東洋学園大学 横山和子先生,中央大学 砂川和範先生も担当されました。発表以外にランチタイムでの「ブレイクアウトセッション懇親会」や日置先生による「講演会」など,趣向が凝らされていました。

 境ゼミは,「リモートワークによる価値創出の可能性と課題 -独自調査による,旅行の教育分野での新たな働き方検証」のタイトルで,昨今急速に普及したかにみえる「リモートワーク/テレワーク」の背景を総務省『情報通信白書』に記載された「働き方改革」と「ICT発展」から検証を始め,実施困難なフィールドワークに代えて,インタビュー,アンケート,会議実験(対面とリモートの比較)を行って独自の検証を試みました。
 結論としては,(1)来年以降のポスト・コロナにおいてもリモートワークによる業務,働き方が定着していくのではないか。実際に,リモートワークが働き方を変え,提供する商品・サービスの内容・質に対して影響を与えている。(2)旅行業務ではワーケーション,VR旅行,教育義務ではZOOM,YouTubeによる遠隔講義,映像配信などがある。(3)業種・職種によってはリモートワーク自体が馴染まず,従来通りの対面による業務,働き方,アイデア創出の重要さも再認識された。(4)リモートワークならではの価値創出は可能性があるものの課題もある。今後,発想法を活かした新たな価値創造の可能性を探るべきだ。

 採点・評価の基準は,①テーマと内容の合致性 ②独創性・テーマの面白さ ③発表の意欲・姿勢 の3の視点から学生,教員のそれぞれで評価し,その総計で順位が決まりました。
 審査の結果,最優秀賞1校(滋賀大学 陳ゼミ),優秀賞1校(滋賀大学 澤木ゼミ),入賞1校(=第3位,境ゼミ)が選ばれました。境ゼミは,13回目の参加となり,7年連続で受賞しています。先輩(上級生および卒業生)からの成果を継承しつつ,コロナ禍でも3年ゼミ生によるチームワークで実現させました。また貸会議室での作業、初のオンライン発表の面白さ難しさを経験し,今後の教育,研究,就活に大いに役立つものと思われます。
 なお,今回の経営学合同ゼミでは,昨年に続き大学院生セッションが開催され,境ゼミの大学院生(D1,谷 真哉さん)による研究報告も行われました。

経営学合同ゼミナール
http://tomo.milkcafe.to/kegozega/

  • 注)全体写真では撮影時にのみマスクを外しています。
    注)全体写真では撮影時にのみマスクを外しています。