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  • 2019.10.18

    駐日アンゴラ共和国特命全権大使講演会「アンゴラ共和国の現状」 を開催しました

NPO法人日本・アンゴラ協会(理事長:秋山 由美子氏*)は、両国の理解と親善交流を目的に、今から13年前に設立されました。
2019年10月11日、「アンゴラ共和国の現状」と題して講演会が、成城大学・経済学部・境新一研究室の協力を得て行われました。参加者約30余名でした。講演者は駐日アンゴラ共和国特命全権大使、ルイ・オルランド・シャビエル氏、通訳はサンドロ・カヨウ氏です。

*世田谷区元副区長

 シャビエル大使は昨年11月に赴任し、12月5日に当時の天皇陛下に謁見し、皇太子にもお会いしたことがとても嬉しく、日本とアンゴラの関係をこれからもっと良くしていきたいとの思いを持たれたそうです。
 アンゴラ共和国は人口2500万人、面積124万㎢、日本の3.2倍の大きさの中に18の州があり、大西洋に面した風光明媚なところです。
石油やダイヤモンド、鉄や銅などの鉱物資源が豊富であり、それらを輸出するための港の拡充も、日本の高い技術協力を得て行っており、2年半の歳月をかけ来年2月には完成予定です。
 急激に人口が増えたこと、内戦が続いたこと等から、物価は今も高いが、最近はインフラも整い少し落ち着いてきている。今一番の悩みは移動手段が少ないこと。地下鉄が無いし、バスも本数が少ない、タクシー会社も少ない。日本企業の協力を得ながら、アップダウンが多い地形に合わせて、整備していく必要があります。
 世界でもアンゴラにしか生息しない、絶滅が危惧されているアンテロープ(レイヨウ)の仲間で「パランカ・ネグラ」という動物の保護に力を入れていて、アンゴラ航空のマークにこのパランカ・ネグラを入れて知名度を上げたいと思っています。
 食べ物は伝統的な料理もあるが、一般的に味が濃くてカロリーが高いのが特徴。日本食は美味しいだけではなく健康にも良く、シャビエル大使は鉄板焼きや寿司等が大好きだそうです。
 2001年に駐日アンゴラ共和国大使館が開館、2005年には在アンゴラ共和国日本大使館が開設されました。日本が主催するアフリカの開発をテーマとする国際会議であるTICADは1993年に発足し、アンゴラ共和国は当初から毎回参加しています。今年8月横浜で開催されたTICADでは、アンゴラ共和国からは大統領をはじめとする大臣10人が参加し、大統領は安倍首相ともアフリカ発展に向けた協力について会談を行いました。来年の東京オリンピック・パラリンピックにも大統領は再来日する予定です。

 予定時間を超え、大使のやさしい人柄が伝わった講演であり、日本に対する親しみと期待をとても感じました。参加者の皆様はきっとアンゴラ共和国に興味を抱き、いつかは訪れてみたいと感じたことでしょう

  • NPO法人日本・アンゴラ協会理事長 秋山 由美子氏
    NPO法人日本・アンゴラ協会理事長 秋山 由美子氏

  • 通訳サンドロ・カヨウ氏(左)・駐日アンゴラ共和国特命全権大使(右)
    通訳サンドロ・カヨウ氏(左)・駐日アンゴラ共和国特命全権大使(右)