成城大学

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  • 2019.09.13

    第28回経営学合同ゼミナール研究発表大会、北海学園大学が主催 ~成城大学・境ゼミナールが最優秀賞を受賞~

 9月8日から10日まで,第28回経営学合同ゼミナール研究発表大会が,北海学園大学・澤野雅彦先生のゼミナールによる主催,会場はホテルエミシア札幌(北海道)にて開催されました。今年度の統一テーマは「ハコモノ有効利用ソフト」で,ハコモノの現状や今後の見通しから課題や改善点について研究することを狙いとしていました。
 1990年に開始されたこのプロジェクトでは,学生が企画運営する合宿&研究発表の形式で行われ,教員&学生(学部生,大学院生)が大学の枠を超えて学び,相互に交流を図ることを目的としています。毎年,主催(幹事校)が決める大会テーマでプレゼンテーション力を競い,お互いの意識を高めあうことができます。最近10年間では京都大学をはじめ,20以上の大学ゼミナールが参加してきました。
 今年の参加校は,法政大学・宇野斉ゼミ,甲南大学・廣山謙介ゼミ,同・奥野明子ゼミ,公立鳥取環境大学・中尾悠利子ゼミ,相愛大学・松谷葉子ゼミ,近畿大学・李超ゼミ,滋賀大学・陳韻如ゼミ,北海学園大学・澤野雅彦ゼミ(主催校),成城大学・境新一ゼミの9ゼミナール,そして公立鳥取環境大学・日置弘一郎先生(京都大学名誉教授),東洋学園大学・横山和子先生,京都先端科学大学・江 向華先生,麗澤大学・寺本佳苗先生,就実大学・大塚祐一先生 以上5名の教員(単独参加)を含む,総勢123名の参加者となりました。

 境ゼミは,日本の「ハコモノ」と呼ばれる公共施設が,老朽化と維持管理という2つの課題を抱え,将来的に長寿命化・複合化・用途変更に柔軟に対応できるような改修・改築が必要であることから,「公共施設の再生と活用」をテーマに設定しました。特に世田谷区の総合管理計画,横浜市の中期4か年計画をふまえ,実際に公共施設の現場に足を運び,実態をインタビュー調査・研究をした上で,新たな活用提案を行いました。今回の調査・研究の要点は以下の通りです。
(1)公共施設(16カテゴリー)のうち図書館,学校(廃校),倉庫の3つを取り上げて実地調査・フィールドワーク,行政担当者等へのインタビューを行いました。
(2)SDGs「持続可能な開発目標」における3つの観点「経済・社会・環境」から独自の指標を設定して公共施設の評価を行ないました。
(3)上記の評価をふまえて,図書館に対して農業振興,学校に対して健康促進,倉庫に対して水不足解消を実現する施設への用途アイデアを提案しました。
 当発表に対しては,活発な質疑応答が交わされ,高評価がなされました。

 審査の結果,最優秀賞2校(教員枠,学生枠),優秀賞1校,優良賞1校が選ばれ,境ゼミは最優秀賞(副題「北海どうでしょう」*)を受賞しました。境ゼミナールは,12回目の参加となり,6年連続で受賞しています。先輩(上級生および卒業生)からの成果を継承しつつ,3年ゼミ生によるチームワークで実現させました。この貴重な経験が,今後の教育,研究,就活に大いに役立つものと思われます。

 なお,今回の経営学合同ゼミでは,学生セッションにつづき,大学院生セッションも開催され,境ゼミの大学院生(谷 真哉さん)による研究報告も行われました。

* 北海道テレビ(HTB)が製作,俳優・大泉洋氏のTEAM NACSが出演していた番組「水曜どうでしょう」に由来。ローカルだが全国放送されて有名になった番組です。

*経営学合同ゼミナール合宿 http://tomo.milkcafe.to/kegozega/