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  • 2026.06.05

    2026年度Seijo Career Program(SCP)レポート: 「やらない理由を探すのではなく、どうすればできるか」

キャリアデザイン科目(Seijo Career Program)の「キャリア・ベーシックⅠ〈自己探究〉」1)では、2026年5月29日(金)にゲストとして、芸人「ぶらっくさむらい」で知られる武内剛様(以下;剛さん)をお迎えしました。授業では映画2)・書籍3)となった剛さんの人生について語っていただき、その後は学生たちが剛さんに質問をしながら全員での対話の時間をつくりました。

映画『パドレ・プロジェクト 父の影を追って』

 日本人とアフリカ人の間に生まれ、日本で生まれ育った剛さんが、2歳のときに生き別れになった父を探すためにイタリアへ。渡航のハードルは高く、認知症の母から聞きだせる父の情報は少ない。手元にあるのは40年前の父の写真だけ。10日間という限られた滞在期間、予想以上の困難を極めた。日本で“ハーフ”として育った自分自身の過去にも向きあいながら、異国の地で必死に捜索を続けたある日、ついに父親の手がかりを得た(公式ページより引用・改編)。

剛さんが学生たちに問いかけながら和やかな場が生まれました。学生たちは剛さんの話に真剣に耳を傾けていました。

挑戦する勇気、人々の温かさ、夢を信じること、学生それぞれが剛さんよりメッセージを受けとりました。

学生のコメント(一部抜粋)

 剛さんの講演を聞いて思ったのは「人生はとても面白い」ということです。その理由は、人生には選択をしなければいけない時が数えきれないほど存在し、その選択が正しいのか間違っているのか、選択するときにはわからないけれど、選択を迫られ、その選択が一つでも違っていたら出会えていない人・ことがある。そう思うと、人生はとても面白く、また不思議に感じました。剛さんはアメリカに行く決断、お笑い芸人になる決断、お父さんを探すために単身で外国まで探しに行く決断、資金調達のためにクラウドファンディングを始める決断など、様々な大きな決断をしてきたからこそ、とても色濃く、濃密な人生が送れていると羨ましく思いました。

 お父様に会いに行くことはとても勇気のいることだったと思います。拒絶される恐怖は計り知れないものだからです。それでも、剛さんはお父様に会いに行く決断をされました。お父様に会えたと知ったとき、私も泣きそうになりました。この奇跡は、剛さんがあきらめずに行動をしたからこそ生まれたものです。行動することの重要性を改めて実感しました。思い立ったら行動できる人で私もありたいです。私は挑戦したいことがありません。今の穏やかな暮らしが好きだからです。このままぼーっと生きていきたいという願望があります。でも、今回のお話を聞いて挑戦するのも悪くないかも、と思いました。剛さんの挑戦する姿がキラキラしていたからです。何かをつかみ取る感覚を味わったら人生が変わると直観的に思いました。

 私はやろうと思ってずっと先延ばしにしていた2つ目のアルバイトの面接に応募しました。忙しいからと言い訳して、やりたいとだけ言っていましたが、いざ応募してみると物事はするする進んで、なぜもっと早く動かなかったのだろうと思いました。きっかけを与えてくださった剛さんにはとても感謝しています。結果がどうであれ、行動したことに意味があるのだと今は心から思えます。

剛さんより学生へメッセージ

 今後の未来を担う学生のみなさんとの対話は、とても楽しく、あっという間に時間が過ぎてしまいました。感受性が豊かなみなさんを前に、私自身も気を引き締め、台本に頼らず、できるだけ心と心で対話することを意識してお話しさせていただきました。拙い話ではありましたが、「何か一つでも学び取ろう」という真っ直ぐなまなざしでみなさんが耳を傾けてくださり、私自身が大きな刺激をいただきました。人生には、なかなか思い通りにならないことや、悔しい経験もたくさんあります。しかし、そうした出来事さえも笑いに変えられるくらいのたくましさと、広い視野を持って、それぞれの道を歩んでいってほしいと思います。そして、ぜひ日本だけでなく、この広い世界にも目を向けてください。みなさんのこれからの活躍を、心から期待しています。

注)
1)成城大学のキャリア教育 Seijo Career Program(SCP)
2026年度キャリア・ベーシックⅠ〈自己探究〉シラバス 
https://lc.seijo.ac.jp/lcu-web/SC_06001B00_22/referenceDirect?subjectID=202900705717&formatCD=1
参考:2025年度のゲストセッションの様子:「プレステの父」久夛良木健先生
https://www.seijo.ac.jp/career/news/cvt4qu000000tuex.html

2)映画『パドレ・プロジェクト 父の影を追って』
監督・プロデューサー:武内剛
https://padreproject.jp/


3)書籍『「まぶたの父」を探す旅 お笑い芸人、イタリアへ飛ぶ』
著:武内剛  発行元:中日新聞社
https://www.tokyo-np.shop/c/itemlist/tokyo/books/80620846


文責・撮影・科目担当者 勝又あずさ(成城大学 キャリアセンター)