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第 4 回ランチミーティング(テーマ:喫煙問題を考える)

学長とランチミーティング

第 4 回ランチミーティング(テーマ:喫煙問題を考える)

日時:
2011年06月15日(水)
場所:
8号館地下1階ラウンジ 学生参加数:24名

6月15日(水)に第4回学長とランチミーティングが8号館地下1階ラウンジにて開催されました。今回のテーマが「喫煙問題を考える」という皆さんの関心の高い話題ということもあり、多くの学生が集まりました。

参加学生は24名で、内訳として喫煙者2名・非喫煙者22名でした。お互いの意見を真剣に聞き、問題意識を持って活発な議論が繰り広げられました。

成 城大学では受動喫煙防止のため、昨年まで学内に13箇所あった喫煙所を今年4月には8箇所に削減・配置変更をしました。その中にはベンチを設置し環境を整 えましたが、利用者のマナーが悪くすぐに撤廃せざるを得ない場所もありました。その他の喫煙場所でも吸殻のポイ捨てが多く、快適に利用できない状態にあり ました。そういった現状を踏まえ、今回のテーマでランチミーティングを開催するに至りました。
以下会話の一部抜粋です。

(1)【学友会総務会の活動について】


学生:総務会で喫煙所担当として活動していて、他大へ事情を聞きに行ったり、喫煙者へのアンケートを実施したりしています。喫煙所の推移を見ていますが、喫煙者の絶対数に対して現状の数が削減の限界だと思います。特に7号館3階のマナーの悪さが目立ちます。


少し前にとったアンケート結果になるのですが、“雨の日のタバコについて”、“3号館喫煙所の復活”等の要望がありました。やはり雨の日に関することが多いですね。


学長8号館の脇に屋根付きの喫煙所を用意し雨の対策をしたが、マナーが悪くてすぐに移動せざるを得なかったんだよね。


臨 時に設けた第2駐輪場の喫煙エリアにテントを設置しようという案もあるが、テントの帆に吸殻を押し付けたりしないか心配ですね。また、1号館の屋上に設置 という案もあるが、吸殻を下に捨てたりしないか、秋になって落ち葉などに火がつくことも心配で、ある程度人の目が必要だろう。


当面、臨時喫煙所では傘を差して利用してもらいたい。


 


(2)【喫煙者としての意見について】


学生:私は喫煙者ですが、喫煙所設置等にこれ以上お金をかける必要はなく、また道徳的に訴えかけるのは無理があると思います。囲いを作って、ここで吸うんだぞというくらいにしてもらっても構いません。


学生:喫煙者としては誰かに迷惑を掛けたいわけではないのです。


学生:喫煙に対しては、ある程度主義みたいなものがあると思います。


ポイ捨ては、規制に対しての抵抗ではないでしょうか。ただ、灰皿の近くまで行っているのに下に捨てる人は、抵抗の仕方がしょぼいと思います。


久しぶりに大学へ戻ってきたらマナーの悪さが目立つと感じたのは喫煙所の場所が年々変わっているからじゃないでしょうか。


学長そうかなあ。喫煙所以外の片隅で吸っている人がいるわけではない。そこまで行ってはいるからね。マナーを守らないつもりではないんだよね。





(3)【喫煙マナー改善アイデアについて】


学生:喫煙マナーが改善されないのは、本人の甘えのせいもあると思います。例えば、吸殻が落ちていたら喫煙所を縮小するとかのルールを作ってもいいのではないでしょうか。


学生:私はその意見とは逆で、落ちている吸殻が10本以下なら、喫煙所を増やすとかはどうでしょうか。


学生:実際問題、公平な判断のために誰が拾って、誰が数えるのかが重要だと思います。


もっとより簡単な改革をした方がよいと思います。例えば7号館3階は、最初奥まったところに灰皿を設置していたが、広いところに移したところ、人が灰皿のところに寄り付くようになりました。そうするとおのずと落ちている吸殻の本数が減るのではないでしょうか。


もっと小さい島を作る、例えば、5人組が一つの灰皿を占拠していたらそこに入りづらいので、灰皿を2箇所にするというようなのもよいかと思います。


学生部長試してみる価値があるかもしれないですね。


学長臨時喫煙所はいくつも灰皿を置いて、そうなっているけれどもマナーが守られていないのが現状のようだね。


学生:マナーが問題になっていることを知らないのではないでしょうか。


学長“吸殻は灰皿へ”などの掲示は喫煙所にいくつも貼っているんだけれどね。


 


(4)【分煙室について】


学生:人目につかないところに追いやるのではなく、中庭などのメインストリートに喫煙所を設置する、さらにそこを囲うという方法もあるのではないでしょうか。


煙を浄化するシステムを設置し、分煙を積極的にする等の検討はしているのでしょうか。


(学長が学生部次長に説明を求める)


学生部次長8人程度収容できる喫煙ボックスを複数個所に設置することを検討した経緯はありますが、予算・設置場所の問題があり実現するに至りませんでした。


学長分煙室を1つ作るのにも多額の費用が必要ということですね。


 


(5)【受動喫煙について】


学生:非喫煙者に喫煙所の情報が入ってきません。知らないでいると、いつも通っているところに喫煙所ができて突然通れなくなっていることもありました。


学長掲示でお知らせをしていますが、喫煙者に対してのみになっているのですね。また、受動喫煙を減らすためにメインストリートから移動せざるを得ないという課題がありますね。


学生:喫煙者の絶対数は減っていないが喫煙所の数が減ると、1箇所の喫煙所に対してのキャパシティーをオーバーしてしまい喫煙マナーが悪化するという悪循環になっているのではないでしょうか。


 


(6)【喫煙者と非喫煙者について】


学生:喫煙者と非喫煙者の間にマナーに対する認識の隔たりがあるように思う。


文連クラブハウス喫煙所近くの階段で吸っているのを見かけますが、吸殻が落ちていたことは1度もないようです。みんなの利用する場所だったら、人の目があって捨てないのではないでしょうか。


学長その点で言うと、第2駐輪場に移動した臨時喫煙所にも人の目がありますね。この中に第2駐輪場を利用している人はいますか?自転車を利用する上で何か問題はありますか?


学生:今のところ問題はありません。


 


(7)【法人棟地下喫茶室入口外喫煙所について】


学生:学食の地下喫煙所は階段下で1つの囲まれた空間になっていて、喫煙エリアをラインで区切っていてもあそこならどこでも吸っていいというようになっています。煙が入ってくるので部室の窓を開けたくても開けられません。


近くにある、学生喫茶のテラスのような空間を、喫煙所として運営してはどうでしょうか。


学生: 前フリとして喫煙所を減らせばいいという考えでの発言はありませんが、現状ではあまりにも喫煙者が多いので、あの場所はアルバイト紹介票の設置場所でもあ り煙で近づけません。また、喫煙者の話し声がうるさくてアパート紹介の会話もできません。厚生部の業務に支障が出ています。


学生:喫煙者が広がって利用していて、通行の妨げになっています。


 


【※】上記で紹介できなかった内容として、“環境マネジメントシステムの導入”、“大学祭での喫煙場所について”などがありましたが、紙面の都合で今回は割愛させていただきました。


 


〜まとめ〜


様々な意見、問題提起がされ、参加者の口からは「マナー」という言葉が多く出ました。喫煙問題を考える場合、マナー向上を図ることが共通の課題のようです。


喫煙者・非喫煙者とも、一方的に自分たちの利益や権利を主張するのではなく、どうしたら共存できる環境を作ることができるかを考え、意見交換していたのが印象的でした。今回のランチミーティングで出た意見は、学内の喫煙環境改善の参考にさせていただきます。


 


【学生部】



油井学長(中央)と神田学生部長(左)


真剣に議論をする参加者