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積田 淳史 准教授「現代企業論」

PC必携!グループワークやプレゼンを通じて自身の考えを持つ

積田 淳史 准教授「現代企業論」

教員基本情報

氏 名 :積田 淳史(つみた あつし)

所 属 :社会イノベーション学部

職 名 :准教授

専門分野:経営学/イノベーション・マネジメント

授業概要

対象者  :社会イノベーション学部2〜4年生

授業形態 :講義

単位数  :4単位

曜日・時限:火曜日・2時限

履修者数 :29 名

  • 【特に活用しているツール】
    ・Google クラスルーム

  • 【授業運営のキーワード】
    ①対面授業とオンデマンド授業の併用
    ②グループディスカッション
    ③学習報告レポート
    ④学生主体
    ⑤PC(タブレット)必携

【授業時間外の学習】
予習:0.5〜1時間程度
・授業で指示された予習課題に取り組む。
復習:3~4時間程度
・要点をまとめたメモを作成する。レポートの作成時に役立つ。
・自分自身が何を学んだかを整理し、メモに残す。

【成績評価の基準と方法】
学修報告60・レポート40
学修報告:毎回の授業後、学習内容について500~1,000字程度のメモを提出してもらう。
レポート:2回。各学期全体の学習内容を要約する手書きレポート。

授業内容(シラバスより抜粋)


 本講義の目的は、「現代企業を考えるための概念や理論を学ぶことと、現代企業がこれから直面しなければならない問題について理論的裏付けを持った自分自身の考えを持てるようになること」とされている。
 具体的には、広く現代の企業が直面する諸問題、たとえば働き方/多様性(ダイバーシティ)/ジェンダー/社会的責任/イノベーション/クリエイティビティなどを取り上げ、それぞれについて学生自身が論理的に自分の考えを構築できるようになることを目指している。

到達目標

・企業理論に関する基本的な知識を習得することで、現実の多様な企業行動の背後にある論理を理解し、説明できるようになること。
・現代企業を取り巻く様々なトピックについて理解し、自分の意見を持てるようになること。

取材当日の授業の様子(11月15日、11月29日)

11月15日(レクチャー)

10:40~ 前回のおさらい
10:45~ 本日のテーマについてレクチャー


 本日はレクチャーの授業であり、テーマである「大企業とアントレプレナー」についての講義が行われた。出席している学生たちは、個々にパソコンやタブレットを机に広げ(※⑤)、先生の講義内容に耳を傾け、懸命にメモを作成していた。
 先生の説明においては、大企業とアントレプレナーの比較を行う際に、"冬に着るならばコート"、"ビーチで着るならばTシャツ"というように、大企業にもいろいろなタイプがあることを季節や服装を活用しながら説明し、学生が理解しやすい例えに工夫している姿が見られた。加えて、就職活動を行う際は、コートタイプかTシャツタイプ、どちらなのか、自分と相性が合うのかどうかを見極めることも重要であるといった補足説明もあった。
 この他、「企業家」と「起業家」の違いについての説明も行われ、ウォルト・ディズニーやビル・ゲイツなど、具体的な人物名を出したり、ソニーやアップルなどの例示も出したりするなど、学生がイメージしやすいように説明していることが印象的であった。
 授業の後に「学習報告レポート」を提出することになっているため、出席している学生たちはPCやスマホ、ノートに向かい、懸命にメモをとっていた。(※③)

11月29日(グループディスカッション(※②)

10:40~ グループに分かれて座り、発表の準備
10:55~ ディスカッション(グループをシャッフル)
11:15~ ディスカッション(グループをシャッフル)
11:40~ ディスカッション(グループをシャッフル)
12:00~ レポート作成作業

 本日はグループディスカッションの授業であった。「アントレプレナーだと思う人物について」、各グループがプレゼン準備を整え、授業に挑んでいた。各グループは、授業中に編制されたグループであり、学生たちはこのプレゼンに向けて主体的に時間外に集まり、どの人物を対象とするか決めるところから始め、人物の詳細を調べ、PPT で資料を作成し、グループの誰もが当日にプレゼンできるようになるまで準備を整えていた。(※④)
 授業の開始後、しばらくはグループで準備を整える時間があり、その後、先生からの合図とともにグループをシャッフルすることになった。学生たちは各グループのメンバーが入り混じるよう、主体的に4名程度のグループを作り、着席してすぐにプレゼン・ディスカッションが開始された。(※④)シャッフルされたグループでは、当初の各グループのメンバーが順々にプレゼンすることで、各グループの調べた人物について知ることができるしくみになっている。
 ディスカッションの最中には、学生たちはPC やタブレット、スマホに懸命にメモをとりながら、盛んに意見交換が行われた。グループ内の全員のプレゼンが終わると、再び先生の合図でグループのシャッフルが行われた。合計3回のシャッフルが行われ、その都度、学生たちはプレゼンを行うことになるとともに、多くのアントレプレナーの人物を知るきっかけにもなり、聞く力、プレゼンする力、それぞれが身につく工夫を感じた。
 授業後に提出する学習報告レポートには、シャッフルで出会った3 回分のグループのメンバーやプレゼン内容、プレゼンターの良かった点や理解できた点などが明記されていた。(※③)

教員インタビュー(Q&A)

Q.授業のポイントを教えてください。

A. オンデマンド授業とディスカッションを行う対面授業を併用している点(※①)である。グループディスカッションや授業ごとに学習報告レポートを課すため、ハードな授業であることは学生たちに伝えたが、興味を持って履修してくれた学生が集まってくれたので、非常に中身の濃い授業が行えていると感じている。
本講義の目標は、現代企業に関する基本的な知識を習得することであるが、そこで学生自身が自分の意見を持てるようになることを重視している。ディスカッションでのプレゼンは、そのツールの1つにすぎないので、プレゼンの質を求めているわけではなく、プレゼンを通じて学生自身に自分の意見が持てるきっかけにしてほしいと考えている。よって、プレゼンについては学生主体で進めてもらっている。(※④)

Q. 授業での学生との関わり方について教えてください。

A. Googleクラスルームを活用し、グループをあらかじめ学生に知らせたり、学習報告レポートを提出させている。ディスカッションの際には手取り足取りの対応はせず、あえて学生と距離を置くようにしている。教員が関わり過ぎると学生が委縮したり、本来の力が出せなかったりするからである。教室内に音楽をかけるなど、学生がリラックスして授業に挑めるようなサポートを心掛けている。

Q. 学生への期待を教えてください。

A. 自分の意見をしっかりと持ち、論理的に説明できるようになってほしい。今後の授業では「労働」をテーマにしていくが、例えば、女性の社会進出について、自分なりの意見を持ってほしいと考えている。
女性の社会進出に関する多くの背景を知ったうえで、論理的に自分の考えを言えるようになってもらいたい。

学生インタビュー(Q&A)

Q. 授業準備はどのように行っていますか?

A. 授業時間外で調べ物をしたり、グループで集まったりしています。準備に時間はかかるけど、自分の力になっているなと実感します。

A. PCとタブレットの2台を並べて授業に挑み、たくさんメモを取り、自分自身が楽しみながら学習報告レポートを作成しています。(※⑤)写真や図も入れ、授業後にすぐに提出しています!

A. 調べて集めた情報を自分でどのように感じるのか、自分自身の考えを持つように先生に言われました。そこが難しい!

Q. この授業のよいところはどんなところですか?

A. 対面とオンデマンドが混ざっている授業ですが、進め方が違っていて、それぞれの良さがあります。学生のやりやすいように進めてくれているのが分かります。

A. オンデマンドの授業では、先生の動画が数分程度に分けてくれているため、飽きずにしっかり聞くことができます!

A. 授業のペースが早めなので、がんばらないと!と思って受講しています。シラバス通りに授業が進んでいることもありがたいです

合計3名の学生さんに回答いただきました。