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赤塚 健太郎 准教授 「WRDⅡ<D>1」

— プレゼンテーションコンテストに向けたプロジェクト型授業

赤塚健太郎准教授 「WRDⅡ<D>1」

教員基本情報

氏 名:赤塚 健太郎(あかつか けんたろう)

所 属:文芸学部 芸術学科

職 名:准教授

専門分野:バロック時代の舞踏と舞曲、バロック音楽の演奏習慣

授業概要

対象者:1 年次(文芸学部)

授業形態:演習

実施学期:2016 年度後期

履修者数:16 名

※ページ内のpoint!は授業のポイントです
※黄色にハイライトされた用語はクリックで用語説明が表示されます

授業内容と取材当日の授業状況について

 文芸学部1 年生に開設された必修の授業であり、授業の主な目的は、「WRD プレゼンテーションコンテスト」 における発表に向け、プレゼンテーションを完成させることである。これらの準備を通して、「問題設定=問い」「調べる」「論証」が自発的にできるようになり、効果的に「発表」できるようになることが目標である。

取材当日(2016 年10 月25 日)の授業は、下記の流れで進められた。

①各グループの発表(10 分程度×4 グループ)

②質疑応答や教員・TA からのアドバイス(10 分×4 グループ):プレゼン資料の内容に留まらず、フォントのサイズや字体の使い分けなど細かい指導がなされ、TA の院生からも的確なアドバイスがされていたことが印象的であった。

③次週に向けたグループワーク(10 分):各グループとも活発な議論が繰り広げられ、時間が足りないグループは授業後も教室に残って作業を行っていた。

赤塚健太郎教授 「WRDⅡ<D>1」

今回の「WRD プレゼンテーションコンテスト」のテーマは「遊び」。コンテストの発表に向け、授業内での各グループ発表は、毎週、グループ内の1 名が発表し、その他の3名はサポートに回る形式である。

開講後2 ~ 3 週は個人で「遊び」のテーマについて考えさせ、全員で意見交換した後、4 つの案に絞った、という経緯である。その後、くじ引きで学生たちを4 チームに分けた。最初はメンバー同士がぎこちなかったようだが、数回の発表を経て、だんだん仲良くなってきたため、授業時間外に学生同士で自然と集まって作業する姿が見られるようになってきた、 とのことである。

教員インタビュー(Q&A)

赤塚健太郎教授 「WRDⅡ<D>1」

Q. 授業のポイントを教えてください。

A. 16 名の履修者なので、4 人1 組の4 グループで授業を行っています。そのうち1 グループがWRD プレゼンテーションコンテストに出場できるため、授業内で各グループに競走意識を持たせている ことがポイントであるといえます。

 授業当日の朝から昼にかけ、発表者には私の研究室に来てもらい、発表内容の事前確認を行います。私も学生も授業時間外にかなりの時間を割くことにはなりますが、最初が肝心なので、開講直後は細かく指摘して修正させていました。そのおかげか、現在は細かく修正指示を出さなくても、出来のよい資料が出てくるようになりました。

 コンテストでは発表するグループ以外の学生にも質疑応答等で参加してもらいたいため、全員参加とし、コメントシートを出してもらうことにしています。

Q. 学生授業評価アンケートの活用方法について教えてください。

A. 授業名のWRD の「D」はディベートの意味です。昨年のアンケート結果に「ディベートが少なかった」という意見が見られたので、今回は学生のプレゼンに対する学生同士の質疑応答を充実化させることに重点を置きました。最初から質問が出ないため、個人指名で意見を求めることから始め、その後はチームを指定して誰か一人が発言するよう促し、最終的には指名が無くても意見を言う環境となりました。学生が自発的に発言できるよう、段階を作ることが必要でしたね。

Q. 学生への期待を教えてください。

A. 積極的な学生が多く、嬉しいと思っています。しかし、真面目な分、文献や資料調べにおいて、書かれていることを鵜呑みにしてしまうところが目立ちます。書かれていることに対し、批判的な考えを持ったり、自分なりの解釈を持てるようになってもらいたいですね。プレゼンや話の組み立て方はだんだん上手になっていますが、話の掘り下げ方にもっと工夫がほしいと思います。

学生インタビュー(Q&A)

Q. この授業のよいところは?

  • 発表者はチームのうち1 人ですが、その準備のためにグループ全員で課題に取り組むことはよいと思います。その作業の過程で1 人では考えられないような色々な意見が出るので、とても勉強になります。

Q. 履修前後で自分の中に生じた変化はありますか?

  • PC の操作が少し苦手なので、ディスカッションのクラスに決まった時は不安で仕方がありませんでしたが、この授業でなければ、グループワークやプレゼン発表など、きっとやらなかったと思うので、今はよかったと思っています。
  • 理論的に話せるようになりたいと思い、「議論」のクラスを選択しました。発表時に赤塚先生からいただいたアドバイスがとても的確で、勉強の励みになっています。課外活動では、図書館のLS(ライブラリーサポーター)をしているので、ビブリオバトルにも参加して理論的に話すことができるように、日々、積極的に取り組んでいます。

Q. 授業時間外に学生同士で集まることはありますか?

  • 主にLINE で連絡を取り合っていますが、今後は直接集まることも考えています。