「成城 学びの森」オープン・カレッジ

講演風景

2018年度 オープン・カレッジ開催風景

第1回 御徒町 凧 氏 路傍の歌 ~これまでとこれから、でもやっぱり、今~

10月6日(土)、詩人の御徒町 凧(おかちまち かいと)氏を講師にお迎えして、今年度第1回オープン・カレッジを開催いたしました。当日は大勢の方にご来場いただき、盛会となりました。
幼少期より普段の生活の中で、閃いたりとんできたりするイメージを、教科書やノートの端くれに書き始めていたという御徒町氏。
詩人と名乗り始めた10代。詩と出会った頃のこと。
成城学園に高校から入学し、新たな学校生活を送る中で、頭の中から知らずにはみ出ていた鼻歌がきっかけでバンドのボーカルをやることになったこと。
かっこ良さを求める高校生達が、洋楽のコピーに飽き足らずにオリジナルを創ろうとなった時に、「曲はできそうな気がするけれど歌詞はちょっと…」という仲間の言葉を受け、「詞なら俺が書くよ」ということで、曲の詞を書くようになった経緯も語られました。
その流れとは別に、なんとなくサッカー部に入部した御徒町氏は、そこで一つ上の先輩:森山直太朗氏に出会うことになります。
お母さまが有名な歌手であることも知らずにおうちに入り浸っている内に、いつしか路上ライブをやるようになっていく二人。
そんな出会いの連鎖から、紡がれ広がっていった活動について、自身のバンド活動や楽曲制作、舞台・コンサートの演出など、順を追い、貴重な当時の記録映像を交えながら語っていただきました。
そして、核となる詩について、詩人としての生活についてもお話しいただきました。
最後には、後方で聴講していた森山直太朗氏が壇上に呼ばれ、一曲弾き語りで演奏していただくというサプライズもあり、大感激・大拍手の内に講演会の幕がおりました。


  • 「バンドやるにはボーカルがいないとなぁ…。」
    「あ、いつも廊下を歌って歩いている外部生はどうかな?!」
    「それだ!」という感じで、バンドに入ったんですよね。


  • 御徒町氏が作・演出を手がけた森山直太朗劇場公演『森の人』(2005年)より。
    「自分達の中にある演劇的嗜好性をより発揮できるステージを作りたい」という思いから始めた、音楽と演劇の舞台。
    「苦しかったけど、ここで培った“劇場公演”という表現の形は、今となっては、僕と直太朗のライフワークになっている」と御徒町氏は語った。
    昨年秋にも劇場公演最新作『あの城』が本多劇場で上演されている。


  • 詩を朗読する御徒町氏。
    声の響きとともに言葉が届きます。

【第1回講演会アンケートより抜粋】

◆詩、舞台との出会いなど、系譜をたどったお話が聴けて大変興味深かったです。
◆御徒町さんと森山さんの必然の関係性が素晴らしい。
◆楽しいお話、詩の朗読も素敵でした。直太朗さんの生の歌も聴けて最高でした。
◆“表現’について考えられる時間になりました。“表現すれば表現される”これからも自分の感情を表現していきたいと思います。
◆興味ある人の半生をたどる、まさにその様子をうかがうことができ大変うれしい。人の思想に触れると自分にも共通する部分があり私自身を振り返るきっかけにもなった。それがなぜか心地よい。
◆詩人として生きている御徒町凧さんの言葉に触れたいと、参加を希望しました。これまでのことを振り返る時の表情や声、目元に、講演を聴きながら、一緒に時をもどれた感覚にもなりました。もちろん、タイトルにもある「今」いまこぼれている感情もそっとみれたような、大変貴重なひとときでした。

第2回 成城学園にスピノサウルスの化石がやってきた — スピノサウルスから始める入門・恐竜学

 11月25日(日)、十津 守宏(とづ もりひろ) 氏、真鍋 真(まなべ まこと)氏を講師にお迎えして、今年度第2回オープン・カレッジを開催いたしました。当日はお子様を始めとして、幅広い年代の方々にご来場いただき、盛会となりました。
十津氏は、本学文芸学部文化史学科を卒業し、その後、同大学院文学研究科日本常民文化専攻博士課程後期単位修得退学。鈴鹿短期大学准教授を経て、現在はユマニテク短期大学にて准教授としてお務めです。専門は宗教学並びに古生物学で、宗教学の研究の一つとして「滅びた生物」の恐竜に興味を持っていらっしゃいます。2018年3月、大変貴重な肉食恐竜スピノサウルスの頭骨と椎骨の化石、アリゾナ産珪花木の化石を本学園に寄贈していただきました。
十津氏からは、恐竜の化石収集の魅力等について、十津氏の化石コレクションの写真を交えつつ、恐竜愛がほとばしる内容のお話をいただきました。
キーワードは「センス・オブ・ワンダー」。この言葉は、自然が織りなすことやものに触れることで受ける、不思議な感動、不思議な心理的感覚を言い表す概念であり、十津氏にとってはまさしく恐竜の化石に触れることがこの「センス・オブ・ワンダー」とのことでした。

真鍋氏は、現在、国立科学博物館・標本資料センターのセンター長を務められています。恐竜など中生代の爬虫類、鳥類化石から、生物の進化を少しでも理解しようと、化石と心の中で対話する日々をおくっていらっしゃり、「深読み絵本『せいめいのれきし』」、「大人のための恐竜教室(共著)」の執筆、そして、図鑑、書籍、展覧会などを多数監修していらっしゃいます。
「スピノサウルス」についての学術的な説明を始めとして、恐竜に関する基本的なお話を、参加者が答えを考えるクイズやよく知られている映画の一場面を取り上げてお話いただきました。また、皆様からいただいた質問、「どうやったら恐竜の博士になれるんですか?」「一番好きな恐竜は何ですか?」「世界中の化石の発掘場所の中で一番印象に残っているところは?」などに、丁寧にお答えいただきました。大感激・大拍手の内に講演会の幕がおりました。真鍋氏には講演会の後も希望者にサインや質疑応答、そして、スピノサウルスのレプリカ前での写真撮影にも快く応じていただきました。

  • スピノサウルスのレプリカを前に、化石の魅力について語る十津氏
    スピノサウルスのレプリカを前に、化石の魅力について語る十津氏

  • スピノサウルスとは? 名前の由来から説明をしてくださる真鍋氏。
    スピノサウルスとは? 名前の由来から説明をしてくださる真鍋氏。

  • クイズ「恐竜と他の爬虫類はどこで見分ける?」参加者が考え挙手。(答えは:イ)
    クイズ「恐竜と他の爬虫類はどこで見分ける?」参加者が考え挙手。(答えは:イ)

【第2回講演会アンケートより抜粋】

◆人類にとって、大いなるロマンの一つ恐竜の話。とても貴重な講義でした。もっともっと聞きたいテーマでありました。受講して良かったと思っています。
◆今まで知らなった恐竜について、恐竜の見分け方などを、知ることができて良かったです。化石から、生きていた環境やどのような体だったか、何を食べていたのかまでわかるのが、すごいと思いました。
◆恐竜の事はよくわからずに参加しましたが、映画などの話を交えていただき、楽しく学ぶことができました。
◆スピノサウルスが、長年「謎の恐竜」といわれていた理由が、第一次世界大戦で発掘された化石が消失したからということを聞いて、そんなことがあるんだと思いました。
◆途中休憩やクイズで気分転換になり、4歳の息子でも、2時間の講義も最後まで聴講することができました。あまり興味のない母も、勉強になったステキな面白い講義でした。
◆化石を発掘される実態や、恐竜/爬虫類/首長竜の区別方法等、具体的でわかり易い説明だった。

第3回 自然から学ぶ ~山と健康~

12月15日(土)、赤沼健至氏を講師にお迎えして、今年度第3回オープン・カレッジを開催いたしました。定員を大幅に超えるお申込みがあり、当日は多くの方々にご来場いただき、盛会となりました。
赤沼氏は、成城大学卒業後、家業の北アルプス燕岳(標高2763m)にある株式会社燕山荘(1921年創業、定員600名)に入社してから40年、現在に至ります。
燕山荘は、山岳雑誌社による読者アンケートで、「泊まって良かった山小屋、泊まってみたい山小屋全国1位」に選ばれるようになりましたが、その間に人と山との関わりで多くの気づきがあったとのことで、そのお話を中心に講演いただきました。
人と自然の共生について、山での多くの事例を、数多くの写真を示していただきながらご紹介いただきました。
登山が趣味の方々、以前、燕山荘に行ったことがある方々など、山や自然を愛する多くの皆様から多くの大拍手をいただき講演会の幕がおりました。

  • 「自然は無言の中に多くの学びを私達に与えてくれる」と語る赤沼氏。
    「自然は無言の中に多くの学びを私達に与えてくれる」と語る赤沼氏。

  • 燕岳側からみる燕山荘、はるか彼方に槍ヶ岳を望む。
    燕岳側からみる燕山荘、はるか彼方に槍ヶ岳を望む。

  • 燕山荘のテント場から見る中秋の名月。下界には安曇野の光。
    燕山荘のテント場から見る中秋の名月。下界には安曇野の光。

せたがやeカレッジにて講演を視聴いただけます。
「せたがやeカレッジ」

【第3回講演会アンケートより抜粋】

◆山や自然の素晴らしいスライドを拝見して、また、貴重なエピソードの数々をお聞きして楽しい時間を過ごすことができました。ありがとうございました。
◆山のすばらしさ、自然のすばらしさが、お話と写真から学べた。四季折々の燕山荘へ行きたくなった。
◆美しい自然と3000mの山から得た生きる知恵を、たくさんいただき、感動しました。自然と一体となり経験からこそ、真の姿が見えてくると思います。今後の指針にさせていただきます。
◆”自然に学ぶ人生の在り方”を実践しているお話に感動。素晴らしい画像に心の栄養をいただきました。山登りに行きたくなりました。
◆北アルプスの自然、特に北アルプスの四季を写真で見ることがき、とても良かった。また、自然からの学びの話も心に残った。
◆以前、燕岳に登り、燕山荘に泊まり、赤沼氏のお話を聞きました。今回、またお話を聞く機会があり、嬉しくなりました。地球、自然、山、人を大切にされている方だと感銘しました。

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