成城大学

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  • 2017.07.05

    通訳案内士による「東京観光案内講座」を開催しました

7月1日(土)、株式会社はとバスより通訳案内ガイドをお迎えして、「東京観光案内講座」を開催しました。この講座は『(公財)中島記念国際交流財団助成』の助成を受け、(独)日本学生支援機構留学生地域交流事業の一環として行われ、36名の成城生が参加しました。

ゲストスピーカーの「通訳案内士」の井上淳さんは、もと舞台役者で、浅草で人力車を引いて生計を立てていたユニークな経歴の持ち主。
通訳案内士とは、難関の国家資格を所有し、語学力が優秀であるだけでなく、日本の地理、歴史、産業、経済、政治および文化といった幅広い知識、教養を持って日本を紹介するという重要な役割を負っています。外国人旅行者に日本の良い印象を持って帰ってもらうことは、正しい日本理解の第一歩となり、通訳案内士の仕事は、“民間外交官”とも言える国際親善の一翼を担う仕事です。

講座では通訳案内士という資格や仕事の内容から始まり、「Introduce myself!」「日本ってどんな国?」「さあ観光地を案内しよう!」という順番で、外国人に英語を使って日本を案内する知識やテクニック等を英語の案内の実演を踏まえて説明がありました。
自己紹介では、「漢字の意味等を説明して、自分の名前を覚えてもらう工夫をする」「自分がこれまで頑張ってきたことやこれから何をしたいか」などを話して、アピールをする方法を披露。成城生も工夫を凝らして英語の自己紹介を行いました。
また、日本独特の文化をユーモアあふれる表現で写真を使いながら説明をし、ガイドをするには、地道な情報収集や知識の蓄積も大切とお話されました。

最後に、井上さんより「友達同士で色々なシチュエーションを考えて、英語で説明をする練習をしてみてください。通訳案内士でも、自分の専門分野でないことの通訳は難しいですが、日々の仕事を通して分からない言葉は調べ、お客様との対話で何を言いたいのかを理解しようと努力を続けています。英語は毎日を使うことで、必ず進歩をするので、皆さんもがんばってください」と激励の言葉をいただきました。

参加した学生からは、「会話技術だけではなく、日本の観光のサポートをするために、様々な知識が必要だとわかり、通訳案内士という職業の奥深さを知った」「日本について客観的に考えることが少なかったが、今回の講座でもっと日本の宗教や文化について知識を増やそうと思った。英語というツールを利用して日本のよさを外国人に紹介できるようになりたい」といった感想が聞かれ、満足度の高い講座となりました。

この講座で学んだことを生かし、9月に留学生と成城生が東京の下町観光バスツアーを実施。成城生が英語で観光案内をします。また、11月には留学生と成城生が協力して東京五輪2020に向けて東京の魅力を発信する提案を行い、地域の人々と交流する予定です。