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  • 成城大学グローカル研究センター 国際ワークショップ 「共同行為と社会」 “Joint Action and Society”【終了しました】
    開催日:2018.11.17

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成城大学グローカル研究センターでは下記の通り、国際ワークショップを11月17日(土)に開催いたします。みなさま奮ってご参会いただけますよう、ご案内申し上げます。参加申し込みは不要です。直接、会場までお越しください。

The Center for Glocal Studies is hosting an international workshop titled “Joint Action and Society” on Saturday, November 17, 2018, at Seijo University. No registration required and admission free.


日 時:2018年11月17日(土)13:00〜17:45
    Saturday, November 17, 2018, 13:00-17:45
会 場:成城大学 1号館147教室 成城大学へのアクセス(小田急線「成城学園前」下車徒歩4分)
    Room 147, No.1 Building, Seijo University
主 催:成城大学グローカル研究センター(CGS)
使用言語:英語(通訳なし)
コーディネーター:高江可奈子 (成城大学)
         Coordinator: Kanako Takae (Seijo University)

お問い合わせ先:
成城大学 グローカル研究センター
〒157-8511 東京都世田谷区成城6-1-20
TEL:03-3482-1497 FAX:03-3482-9740
E-mail: glocalstudies[at]seijo.ac.jp
*メール送信時には[at]を@に置き換えてください

ワークショップ発表者題目

基調講演:セウマス・ミラー教授 (チャールズ・スタート大学/オーストラリア)
     Prof. Seumas Miller (Charles Sturt University)
     "Joint Rights: Human Beings, Animals and Corporations"
発表1:高江可奈子 “Joint Rights with Animals?”
発表2:片岡雅知 “Morality with tools”
コメント:筒井晴香(東京大学大学院医学系研究科医療倫理学分野特任研究員)

開催主旨・狙い
グローバル化の影響により、様々なローカルの場において経済的、政治的、文化的不平等や格差が同時多発的に生じている。それは、ローカル固有の問題として立ち現れるとともに、グローバル化を通して「中心」と「周縁」の力の不均衡を促進することになる。このような流れに抗うためには、多様・多元・多層的な価値観を相互に包摂した「しなやかな社会」モデルを提示していく必要がある。
 本ワークショップでは、上記の問題意識をもとに、哲学の分野において論じられてきた共同行為論の観点から多元的相互包摂性の理論的可能性を模索する。共同行為論とは、その名の通り共同で行う行為-「われわれ」の行為 -を対象とした理論分野であり、個人の営みとして「行為」を捉えてきた英語圏の哲学(分析哲学)の中から出てきた問題群である。すなわち、一見バラバラで個別の存在である私たちが共同で行為することはいかにして可能なのかという問いのもと、人間同士の共同性や社会的行為を理論的に説明するという試みがなされてきた。この試みは、まさに様々な異なる存在が集まって共生する社会の基盤を問うものであり、しなやかな社会モデルを提示するための手がかりとなるはずである。
 しかし、このワークショップではさらに一歩進んで、人間以外の存在をも包摂するしなやかさを検討する。グローバル化の影響は人と人の間にのみ見られるものではない。AI技術は国境を越えて私たちの生活スタイルや労働のあり方を変えつつあり、地球規模で起こりながらもローカル化される環境問題は地球に生息する動物が人間だけでないことを私たちに知らしめてきた。
 そこで、このワークショップでは共同行為論の専門家であるSeumas Miller教授(チャールズ・スタート大学)をオーストラリアからお呼びし、人間以外の存在も含めた多様な共同可能性のあり方について講演していただく。その後、具体的な検討事例として高江可奈子(成城大学グローカル研究センターPD研究員)と片岡雅知(横浜国立大学経営学部非常勤講師)がそれぞれ動物、機械との共同性について発表する。全体の総括は、筒井晴香(東京大学大学院医学系研究科医療倫理学分野特任研究員)にしていただく。

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