成城大学

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  • 2018.09.12

    共通教育研究センター公開シンポジウム
    初年次教育における論文の書き方指導を考える
    — 日本語学の有効活用は可能か —【終了しました】

成城学園創立100周年・成城大学共通教育研究センター開設10周年を記念し、共通教育研究センターの教員がコーディネートしたシンポジウムを開催します。

日 時:2018年9月29日(土)15:00~18:00
会 場:成城大学8号館 008教室 成城大学へのアクセス
講 演:石黒  圭 (国立国語研究所教授、一橋大学大学院連携教授)
    飯間 浩明(『三省堂国語辞典』編集委員、早稲田大学講師)
    安部 達雄(一橋大学・早稲田大学講師)
討 論:東谷  護 (愛知県立芸術大学大学院教授、東京大学講師)
※参加費無料

シンポジウム開催のねらい

 初年次教育における論文の書き方に関する指南書は、この10年で数多く刊行されております。それぞれに一長一短があることは言うまでもありませんが、それらをさらに前進させるための議論の場が設けられることは少なかったのではないかと思います。
 共通教育研究センターでは、2010年度より「表現教育の可能性」と題した初年次教育、とりわけ論文の書き方をめぐるFDワークショップを開催してきました。本シンポジウムでは、このワークショップの延長線上にあるものと位置づけ、日本語学を専門とし、専門知を放送、書籍などを通して市民にも広く伝えている方々を招き、各自の初年次教育、あるいはそれへの参考となる教育実践を紹介していただきます。その後に、パネリスト間で討論していただき、フロアーも交えての議論へ発展させたいと思います。
 初年次教育における論文指導では、様々な専門を背景にする教員が指導にあたっている大学が多く見うけられますが、本シンポジウムでは日本語の文章、あるいはその周辺を専門とする研究者の視点から、どのように指導していくのかが効果的か、あるいは専門知がないゆえの強さと弱さについても議論することによって、初年次教育における論文指導のあり方を生産的に再考したいと思います。

登壇者の紹介

石黒 圭( いしぐろ けい)
1969年大阪府生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、国立国語研究所教授(日本語教育研究領域)、一橋大学大学院言語社会研究科連携教授。専攻は日本語学、文章論。
 著書に、『豊かな語彙力を育てる』(ココ出版、2018)、『大人のための言い換え力』(NHK出版新書、2017)、『「うまい!」と言わせる文章の裏ワザ』(河出書房新社、2014)、『論文・レポートの基本』(日本実業出版社、2012)、『「読む」技術』(光文社新書、2010)、『よくわかる文章表現の技術』[全5巻](明治書院、2004~2007)、『どうすれば協働学習がうまくいくか』(編著・ココ出版、2018)、『わかりやすくかける作文シラバス[現場に役立つ日本語教育研究3]』(編著・くろしお出版、2017)ほか多数。

飯間 浩明(いいま ひろあき)
1967年香川県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。 現在、早稲田大学・成城大学非常勤講師。『三省堂国語辞典』編集委員。専攻は日本語学。
 著書に、『伝わるシンプル文章術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2018)、『国語辞典のゆくえ 』(NHK出版、2017)、『辞書編纂者の、日本語を使いこなす技術』(PHP新書、2015)、『辞書を編む』(光文社新書、2013)、『非論理的な人のための論理的な文章の書き方入門』(ディスカヴァー携書、2008)、ほか多数。
 放送では、NHKEテレ「どうも! にほんご講座です。」(2011~2013)の講師を、「使える! 伝わる にほんご」(2015~2016)の総合監修を担当。
 最近では、「プロフェッショナル 仕事の流儀」(NHK総合、2018年6月11日放映)にて、密着取材を受ける。

安部 達雄(あべ たつお)
1976年東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。 現在、一橋大学・早稲田大学・成城大学非常勤講師。プロの漫才師(「米粒写経」・サンキュータツオ)としても活動している。専門は日本語学、語用論、表現論、文体論、笑い。
 著書に、『留学生のためのここが大切文章表現のルール』(共著、スリーエーネットワーク、2009)、『日本語教師のための実践・作文指導』(共著、くろしお出版、2014)など。 サンキュータツオ名義としては、『学校では教えてくれない!国語辞典の選び方』(角川学芸出版、2013)、『ヘンな論文』(角川学芸出版、2015)、ほか多数。
 最近では、『広辞苑 第七版』(岩波書店、2017年)では、「サブカルチャー分野」の項目を執筆。2017年4月より朝日新聞書評委員。

討論者・司会・シリーズコーディネーター:東谷 護(とうや まもる)
1965年 神奈川県横浜市生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。成城大学文芸学部教授(共通教育研究センター専担)を経て、現在、愛知県立芸術大学大学院音楽研究科教授(音楽学領域)、東京大学・東京芸術大学非常勤講師。専攻は音楽学、ポピュラー音楽研究、戦後日本文化史。
 著書に、『大学での学び方-「思考」のレッスン』(勁草書房、2007)、『マス・メディア時代のポピュラー音楽を読み解く』(勁草書房、2016)、ほか多数。

お問い合わせ
成城大学共通教育研究センター
TEL 03-3482-9556