2023年10月25日（木）の18時10分から、大学7号館4階の007教室にて、芸術学科ワークショップの一環であるレクチャー・コンサート「フルート、リュート、ハーディ・ガーディの歴史と魅力」が開催されました。文芸学部芸術学科の赤塚健太郎准教授による企画・進行で、フルート奏者・ハーディ・ガーディ奏者の野崎真弥さんと、リュート奏者・ハーディ・ガーディ奏者の久野幹史さんをお迎えし、実際の楽器を用いた詳細な解説を交えながら実演を聴かせていただきました。
　紹介されたのは、まだ金属ではなく木で作られていたかつてのフルート、広く用いられながら後に歴史の表舞台から姿を消したリュート、様々な階層の人々に愛されてきながらコンサート・ホールではあまり見かけないハーディ・ガーディ。これら３つの楽器について、歴史や構造を理解しながら、響きの特徴と魅力を楽しむことができました。
　これらの楽器は、絵画鑑賞の中で出会うことのある楽器でもあります。レクチャー・コンサートでは、実際に楽器が描かれた絵画を映しながら、絵画から得られる情報について、また絵画に描かれた姿がリアルな楽器の姿を伝えるものであるかという疑問について検討されました。結果として、楽器とその音楽の魅力を楽しむだけでなく、音楽と美術など諸芸術との深いつながりを改めて認識する貴重な機会となりました。来場者は90名ほどで、レクチャー・コンサートが終わった後にも、多くの来場者がステージに上がって間近で楽器を眺め、出演のお二人に長い時間にわたって熱心に質問をする姿も見られました。
　芸術学科では、学生達に芸術作品や制作現場について理解を深めてもらうことを目的として、制作や実践に携わる方々をお呼びし、実演やレクチャー、教員との対談などを行うワークショップを今後も実施していく予定です。