都築 幸恵教授 「基礎ゼミナール(心理)」

学生同士のインタラクティブな議論やフィードバックを重視する対話型ゼミナール

都築 幸恵教授 「基礎ゼミナール(心理)」

教員基本情報

氏 名:都築 幸恵(つづき ゆきえ)

所 属:社会イノベーション学部 心理社会学科

職 名:教授

専門分野:パーソナリティ心理学、異文化間心理学

授業概要

対象者:社会イノベーション学部2年生

授業形態:ゼミナール

実施学期:2017年度後期

履修者数:14 名

※ページ内のpoint!は授業のポイントです
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授業内容と取材当日の授業状況について

 授業の主な目的は、教育心理、パーソナリティ心理、発達心理、健康心理、モチベーション、文化心理、心理測定などの分野における心理学の論文や文献を理解し、さらにそれらを批判的に分析しながら読み解く力を養うことである。毎回の授業では、課題図書ごとに割り振られた担当学生2名が、担当教員との事前面談を踏まえた上でプレゼンテーションを行い、設定されたテーマについて他の学生たちが議論するという学生同士のディスカッションを主体とする形式で行われている。

ゼミの流れ

出席確認〈10分〉

担当学生によるプレゼンテーション〈70分〉

  • グループ分け:教員を含めた13名を3つのグループに分割。
  • グループワーク(13分×3回):学生が作成したワークシートの設問(10問)を使用。
  • 結果発表・解説:グループワークの結果を多角的な視点で比較・分析し、課題図書に関連した心理学的な観点から考察されていた。
  • 総括(振り返り)〈10分〉

都築 幸恵教授 「基礎ゼミナール(心理)」

取材当日(2017年12月6日)の授業は、以下の流れで進められた。

 取材当日のプレゼンテーションでは、担当学生の役割分担が明確となっており、一方が全体にグループワークの説明を行っている間に、もう一方がワークシートの回答結果を集計し、その集計結果をスクリーンに投影するなどスムーズな進行で、PowerPointも効果的に活用されていた。また、各グループの作業の進捗状況を踏まえてグループワークの時間を延長するなど、状況に応じて柔軟に対応していた。参加する学生たちは積極的に発言し、議論に参加している姿も印象的であった。
 先生は、グループワークに参加しながらも各グループ間を巡回し、進捗状況が芳しくないグループには適宜声がけを行い、活発な議論を促していた。

教員インタビュー(Q&A)

Q. 授業のポイントを教えてください。

A. 学生たちによる主体的な授業進行という点にあります。各回担当の学生は、事前に、Webclass上の他の学生が挙げた論点やアクティビティの提案を参照しつつ授業案を作ります。担当の学生には、できるだけグループワークやディスカッションを取り入れ、勉強になると同時に面白い授業でもあるように工夫してくださいと言っています。また、授業終了時には、結論やまとめを提示するのではなく、学生一人ひとりが「自分はどう考えるか」という、いわば「持論」を作れるような授業であるように心がけて欲しいと伝えています。これらを踏まえて作成した授業案は、事前に教員に提示してもらい、担当の学生は教員とともに授業案を洗練し、確定します。
 授業で取り上げる課題図書については、身近で話しやすいテーマのものから抽象度の高いテーマへ、というように徐々に難易度が高くなるように選定しています。

Q. 学生のプレゼンテーションについてフィードバックをどのように行っていますか?

A. 各回の授業終了後のフィードバックは感想程度のコメントに留め、最終回のまとめで全体に対して行っています。学生には、事後課題として、授業の当日中に、その日のプレゼンテーションに対する感想をWebclass入力してもらい、プレゼンテーションを行った学生には、他の学生からの感想を踏まえたレポートの提出を課しています。
 このように、学生相互のフィードバックを重視しています。なお、最終授業時には、各回担当者の作成資料をまとめた冊子を成果物として配付しています。

都築 幸恵教授 「基礎ゼミナール(心理)」

Q.Webclass (メッセージ機能)をどのように活用していますか?

A. WebClass上に学生個々の名前のスペースを作成し、そこに事前・事後課題を提出してもらいます。また、担当回の授業に使用するプレゼンテーション資料を提出するスペースも作っています。この機能により、教員が学生個々の進捗状況等を確認できるのはもちろんですが、学生自身も他の学生のコメント内容や提出資料を自由に閲覧することができ、学生間で情報共有を図ることができるので、3・4年生のゼミナールでも活用しています。

学生インタビュー(Q&A)

Q. この授業のよいところは?

A. 主体的に授業に取り組めるところです。担当部分は自分たちで授業を進めなければならないのでもちろんですが、担当以外の時でも、いずれ自分たちも担当することになるので、受け身にならずにしっかり授業を受けようという気持ちで授業に臨んでいます。そのせいか、回を追うごとに発表のレベルが上がっていて、授業を自分たちで作り上げているんだという実感も湧いてきます。また、課題図書の内容は、他の授業科目ですでに学習した内容が含まれているので、理解が深まり知識が肉付けされていくように感じています。

Q. 今回の発表で工夫した点はありますか?

A. 見やすくて分かりやすいパワーポイントです。1年次に、パワーポイントを使って発表を行わなければならない英語の授業(「Academic Interaction」)があって、そこで随分鍛えられました。その授業で教わったポイントを踏まえて作成しました。

Q. この授業では事前課題はありますか?

A. あります。課題図書に対する感想とゼミナールで討論するアクティビティの提案をWebclassのメッセージ機能を利用して、発表の1週間前までに入力することになっています。入力されたコメントは誰でも確認することが出来るので、発表の際に参考にしています。

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