成城国文学会
〒157-8511 東京都世田谷区成城6-1-20
成城大学文芸学部共用研究室内
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学会便り

◆池田 一彦

 始めまして、とこう書いて、アレ違ったカナ?と思って国語辞典引いたら、やはり「初めまして」だった……頭の中に、あるいは口先に、何か言葉が浮かぶのが先で、表記上怪しいときは、一応字引を引いてみる。たまに、この言葉が絶対正しい、と思っても、『広辞苑』や『国語大辞典』(だったか?)に載っていないことがあり、その時は、自分の感性を信じてそのまま押し通すこともある。本を買い集めるのが昔から大好きで、特に絶版文庫を探し求めてよく歩いた学生時代でした。今は、明治初年の文学書を蒐集しています。レトロ、と言うか何事につけ懐古趣味で。近代と言えば明治から昭和戦後間もなくの期間を指すかと思いますが、仮名垣魯文から坂口安吾まで、味のある文章の書き手に敬意を表し、「名文」の何たるかを自分なりに追求して行きたいと思っています。

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◆上野 英二

 〈つひに行く道とはかねて聞きしかど…〉
 
 ゼミナール「伊勢物語および伊勢物語注釈史の再検討」の遅々たる歩みも、積み重ねとは恐ろしいもので、全125段を読破(平成17年)、すでに2巡目の、それも60段を越えました。伊勢物語は、会読には絶好の素材で、2回読破も射程圏内に入りつつあります。伊勢物語への理解も、私なりに深まりました。

 著作の夢はふくらみますが、学生部長・学部長・研究科長と役職に追われ、一向に叶いません。同窓生の音信が何よりの慰め。成城国文学会や成城学びの森などでお目にかかれれば、と思っています。(2015.5)

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◆大谷 節子

   はじめまして。この四月に、小島孝之先生がいらっしゃった中世文学研究室に着任しました大谷です。能や狂言を主な研究対象としています。享受史、文化史としての素謡京観世、あるいは謡注釈の研究、また美術史学、民俗学、材料科学、情報学の研究者との共同研究として能・狂言面の調査研究なども行なってきましたが、この静かな環境の中で、もう一度ゆっくり、じっくり、能や狂言の作品研究を行いたいと思っています。 (2015.5)

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◆小林 真由美

 古代国文学担当です。国文学科の教員になってから、20年余り経ちました。個人研究室は3号館の3階で、文芸学部共用研究室の近くですので、卒業生の皆さんもぜひお立ち寄りください。
 古代国文学ゼミナールでは、毎年ゼミ旅行を続けています。近年は、熊野・出雲など全国各地の神社参詣が多かったのですが、昨年は久しぶりに京都に行きました。(小林ゼミへ)

 民俗学研究所の共同研究にずっと参加しており、論文集『日本霊異記を読む』『三宝絵を読む』『藤氏家伝を読む』(いずれも吉川弘文館)の「読む」シリーズ(?)が完結し、この三月には『寺院縁起の研究―注釈と研究―』(法蔵館)が出ました。(2015.6)


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◆竹内 史郎

 
 着任してから今年度で6年目になります。着任当初は右も左もわからなかった のですが、今では、ずっと見晴しがよくなり、また多少の見通しもきくようになり ました。居心地よく勤務しています。7人いる教員のうち、文学担当でないのは私 だけですから、国語学・日本語学に関する事柄については、誰かに気兼ねすること もなく自由を与えてもらっています。この点が、居心地のよい要因なのかもしれま せん。学科の先生方には感謝しています。

   今年度から大学院を担当することになりました。ゼミの卒業生で、この「便り」 を見て、もう一度学びたいなと思った方、ぜひいらして下さい。お待ちしています。(2015.6)


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◆宮崎 修多

 あいかわらず、うろうろと低徊する毎日です。

 ゼミでは『和荘兵衛』という江戸中期の談義本をよみつつ、例によって私の教訓談義も、ゼミ生たちに聴かせてます。もっともそれは鵜呑みにする彼らではありませんが。ちなみに今夏のゼミ旅行では、長良川で鵜飼いを見ました。
 一年生の基礎演習では、今年から趣向を変えて、四教員そろって素読をやっています。すなわち大きな声で朗読、何度も何度もよむ。そして部分的に暗誦するのみ、という授業です。これがしかしなかなかいい。意外に一年生の声は出ていますよ。

 研究はといえば、明治の漢文学を中心にしながら、時に元禄、時に寛政と、これまた腰のすわらぬやりかた。あちこち、点々と、つまみ食いのような研究生活。いそがしいときは、研究室に泊まることも多し。真夜中、静かな宵、遊びに来てください。

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◆山田 尚子


 漢文学担当です。中国からきた故事や表現が日本でどのように用いられたのか、ということついて主に研究しています。どの時代のどんな作品も研究対象となり得ますが、普段は平安期から鎌倉期の漢詩文、説話などを研究対象としています。漢字について考えたとき、それが使い続けられた時間の長さ、その表意性の高さ、そうして何より漢字の数の多さに圧倒されます。漢字を一文字ずつ読んで文脈を考える作業、漢詩文を訓読する(書き下す)作業が(実際こんな浮世離れした作業が)、相変わらず楽しいです。(2015.6)

 


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