経済学部|学生インタビュー

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身近な商品やサービスに隠された
マーケティングのヒミツに迫る

経済学部 経営学科 2年

身近な商品を例に
消費者の行動を分析

スーパーやコンビニに並んでいる、こってり風味で低カロリーのカップラーメン。一見、矛盾しているようにも思えるこの商品は、どんな人をターゲットにしているのでしょうか?
『マーケティング論』の授業では、こうした実際の商品を例にマーケティングの基礎を学びます。例えば、カップラーメンで「こってり」と「低カロリー」の両方を求めているのは、30〜40代の男性だと言われています。「こってり」にこだわる女性はあまり多くはいませんし、男性でも若い層はあまりカロリーを気に留めません。
こうした消費者の行動を分析すると、身近な商品のマーケティングの仕組みがわかるようになるのです。

店舗比較から
消費者の潜在的なニーズを探る

ほかにも『消費者行動論』の授業では、消費者の行動を心理学的に分析しながら「人が商品を買う」という行動の原理を理論的に学びます。授業の中で「マクドナルド」「モスバーガー」「サブウェイ」の3つのチェーンを比較し、それぞれの特色やターゲット層を分析したことも。
そして、最終的には「私たちがこれらの店舗に求めているものは何か」という消費者の潜在的なニーズまで理解することができました。

観光地の事例から学ぶ
外国人向けのマーケティング

2年次から始まるゼミナールでは、小宮路雅博先生のゼミでマーケティング論を学んでいます。
前期では、全国の観光地のホームページを比較して、外国人向けの言語表記やサービスにどれくらい対応しているのかを調査しました。私のグループは温泉街のある観光地を担当しましたが、どこも中国語や韓国語の表記には対応しているものの、ヨーロッパ圏の言語にはほとんど対応していませんでした。
しかし調査を進めるうちに、ヨーロッパには温泉の文化があまり浸透していないため、そもそも温泉街を訪れる観光客も少ないことがわかりました。こうした分析も、マーケティングの手法のひとつで、自分たちでテーマを設定し、自分たちで研究を進めていくおもしろさを実感できました。

正解がない分野だからこそ
勉強のしがいがある

経営学は、長い歴史のある文学や法学と違い、19世紀ごろから始まった学問です。だからこそ学びの内容を身近に感じられますし、絶対的な正解もありません。
数十年前に大成功した経営手法が今の世の中でも通用するかというと、そうではないですよね。消費者の考え方も経済の市場も、時代によって変わっていきます。将来どんなビジネスが出てくるのかも予想できないぶん、やりがいのある分野です。