文芸学部|学生インタビュー

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テレビや新聞だけじゃない。
人と人をつなぐ「メディア」を学ぶ

文芸学部 マスコミュニケーション学科 3年

現在と過去を比較することで
都市を多面的に理解する

自分の足で街を歩くと、普段は見えない歴史や問題点が見えてくる。私はマスコミュニケーション史のゼミで、2年次に千葉県浦安市でのフィールドワークに挑戦しました。
もともと「ディズニーランドが好き」という理由で浦安市を選んだのですが、調査を進めるうちにかつて工業汚水によって漁業権を全面放棄した歴史や、その後東京ディズニーランドを誘致し発展してきた経緯などが明らかに。浦安市の過去と現在を比較したことで、今まで知らなかった「都市」のさまざまな側面を理解することができました。

街や電車などの空間も、
人と人をつなぐ「メディア」

もともとマスコミュニケーション学科を志望したのは「テレビが好き」という理由から。しかし実際に学んでみると、「メディア」という言葉が持つ幅広さに驚きました。テレビや新聞はもちろん、街や駅や電車といった空間までもが、人と人をつなぐメディアなのです。授業を通じてそのことを知り、入学時に比べてますます興味・関心の範囲が広がりました。
特に印象に残っているのは「リスクコミュニケーション論」の授業。人が寝転がれない構造になっているベンチの手すりなどの例から、街の中にある「排除のデザイン」について学んだことで、普段は見落としてしまうような場所にも何らかのメッセージが込められているのだと知りました。

「恐怖」のモチーフから、
ディズニーの発展の歴史をひもとく

卒業論文では「ディズニーと恐怖」というテーマを考えています。ディズニーランドのアトラクションはただ楽しいものだけではなく、「恐怖」のモチーフを利用したものもあります。もしかするとそれは、ディズニーの発展の歴史と関係があるのかもしれません。「エンターテインメント」と「恐怖」の不思議な関係を、ディズニーの映画なども踏まえながら研究したいです。

ひとつの事実を別の視点から
観察することの大切さ

メディアを専門的に学んだことで、自分が見ている世界がとても断片的なものだということに気づきました。ひとつの事実に対してさまざまな角度から観察してみると、必ず別の側面が見えてきます。
そうした視点を学べることが、成城大学マスコミュニケーション学科の一番の魅力かもしれません。授業で扱うテーマが幅広いぶん、自分がやりたいと思ったことはどんどん挑戦できる環境なので、好奇心あふれる高校生にはぴったりの学科です。