文芸学部|学生インタビュー

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好きな作家や作品を通して、
「芸術」を学問として追究したい!

文芸学部 芸術学科 3年

周りの学生と意見交換しながら
学問として「芸術」を学ぶ

美術、演劇、映画、音楽……。自分の興味のあることを専門的にとことん学べるのが、成城大学の芸術学科の魅力です。私は高校生の頃に演劇部に所属していたのですが、大学では演劇だけではなくもっといろいろな芸術作品に触れてみたいと思い、この学科に進学しました。
入学して最初の頃は、それまで娯楽として楽しんでいた芸術を「芸術学」という学問として学ぶ難しさを感じましたが、授業を通じてだんだん専門書なども理解できるように。周りの学生も芸術が好きな人が多いので、普段から意見を交換したりできるのもこの学科の特長だと思います。

現代の漫画や小説にも
美術のモチーフが隠されている

中でも印象に残っているのは、古代から現代に至るまでの西洋美術史の流れを学ぶ「美術史入門a」の授業。私たちがとっつきやすいように『テルマエ・ロマエ』などの漫画に隠されている美術のモチーフを紹介しながら説明してくれたので、美術の歴史を身近に感じることができました。
ほかにも「芸術学基礎演習」の授業では芸術をどう学ぶのか、という根本的な部分を丁寧に教えてもらえたおかげで、2年次以降の授業や演習にも知識を役立てることができたと感じています。

チェーホフの演劇から
ロシアの社会背景に迫る

現在は、「演劇学演習」の授業に力を入れて取り組んでいます。授業で扱っているのはロシアの劇作家・チェーホフの『三人姉妹』という作品。この物語がどのような環境で展開されているのか、また登場人物がどのように描かれているかに焦点を当てて分析し、論じます。
『三人姉妹』は社会のヒエラルキーが大きく揺れ動いたロシア革命の時代に書かれ、当時のロシアの閉塞感が色濃く反映された作品。ひとつのセリフにもさまざまな解釈があるので、当時の社会背景を調べながら読み解いています。

演劇で人と人をつなぐ
アプローチを見つけたい

今、興味を持っているのは演劇と社会の関わりについて。近年、精神的な悩みを抱えている人たちと演劇作品をつくったり、ワークショップを行ったりする自治体や団体が増えてきています。
演劇を通して、社会的に困っている人を助けることができる。今後はそうした取り組みについても研究を深めていきたいです。芸術学の学びを通して、人と人との関わりを活性化できるようなアプローチを見つけられたらと思っています。