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「法」の哲学と理念を学び、
よりよい社会のあり方を考える

法哲学ゼミナール
法学部 法律学科 浦山 聖子 准教授

日本在住外国人を取り巻く
さまざまな問題を議論する

私のゼミナールの2019年度の研究テーマは、国境を越えた人の移動をめぐる問題です。差別や参政権、社会保障など、日本に住む外国人を取り巻く課題について議論しています。
日本に住む外国人には、第二次世界大戦前後に日本にやってきた旧植民地出身者を中心とする「オールドカマー」と、1989年の入管法改正によって働きに来ることができるようになった人たちを中心とする「ニューカマー」がいます。
ゼミでは、外国人が日本で直面するさまざまな問題や、日本社会の外国人受け入れのあり方について、歴史的な問題と現在の課題について文献を講読しています。毎週、一人の学生が文献の内容を発表し、その後、全員でディスカッションを行っています。

「今どうあるか」ではなく
「どうあるべきか」を考える学問

私の専門分野は、法哲学です。中でも「正義論」という理論について専門的に研究しています。これは、法制度ついて「今どうあるか」ではなく「どうあるべきか」を重視し、法や社会制度の理念である「正義」とは何かを考える分野です。
正義論の中でも、国境を越えた人の移動に関わる分野を「移民の正義論」と言います。法哲学のおもしろさは、ひとつの問題に対して多様な価値観やアプローチが存在する点です。外国人を取り巻く問題を考察するにあたっても、どのような理論が適切なのか。「自由」や「平等」といった抽象的な概念と、法の理論や現実を照らし合わせて考えていくのが、法哲学の醍醐味です。

クリティカル・シンキングで
資料を読みこなす力を養う

学生たちには、学術的な資料を読みこなす力を身につけてほしいと考えています。著者は、どのように議論を組み立て、主張を展開しているのか。
大学・大学院教育の目標であると言われる「クリティカル・シンキング(批判的思考)」とは、自分が気づいた違和感を掘り下げ、自分なりの言葉で伝えることです。資料や事実に対する自分の考えを、客観的に説明できるようになることが大切だと考えています。

気がつかないけれど、身近にある。
私たちの生活を支える「法律」の学び

高校生のうちから法律的な問題に接する機会は、そう多くはないでしょう。法律学は大人の学問のように感じられるかもしれませんが、実は身近なもの。
社会のルールを決めているのが「法」なのです。例えば、自分の家族が亡くなったときの相続や、社会で仕事をするうえでの権利など、「法」が関係する場面は多岐にわたります。法学部では、私たちの生活を成り立たせている法律を専門的に学ぶことができます。興味があるテーマを見つけて、一生懸命に学んでみてください。