ヨロ・ナビ(もっとヨロ文を知るために)


もっとヨロ文(ヨーロッパ文化学科の通称です)を知ってもらうために、先生方に授業と研究について文章を書いてもらいました。
「フレッシュマン・ガイド」、「レポート・論文の基礎知識」「卒業論文執筆に向けてのマニュアル」など、在校生の履修のための、各種マニュアルもおいてあります。







受験生のみなさんへ -ヨーロッパ文化学科からのメッセージ-

1.なぜヨーロッパを学ぶのか

あなたが毎日当然のように着ている服は、なぜ「着物」ではなく「洋服」なのでしょうか。日本人も最近では成人式や結婚式、大学の卒業式くらいにしか着物を着なくなりました。服といえばまず「洋服」です。しかし、「洋服」とは、実はヨーロッパ人の「民族衣装」です。現在では日本人だけでなく、世界中のヨーロッパ人ではない人々も、大抵はそれぞれの民族衣装ではなく「洋服」を着ています。

最近「グローバリゼーション」ということが頻繁にいわれます。それは多くの場合、アメリカが提案した「標準」を取り入れ、それに合わせることのようです。世界中が「アメリカ化」しているかのようです。しかし、私たちが毎日「洋服」を着て、それに疑問を抱かないということは、じつは「グローバリゼーション」は何百年も前から行われてきたことを物語っています。それは世界の「ヨーロッパ化」であり、現在の世界は、それに抗する力の成長をも含めて、500 年前からの「ヨーロッパ化」の産物なのだ、と見ることができます。

そもそも、現在の世界に圧倒的な影響力を誇るアメリカ合州国もヨーロッパの出身です。もともとはいわゆる「新大陸」に上陸したヨーロッパ人がつくった植民地です。アメリカのことをよく分かるためにもヨーロッパを知らなければなりません。総じて、現代の世界とはよくも悪くもヨーロッパ化された世界なのであり、ヨーロッパを学ぶことは、現代の世界がどのようないきさつでこうなったのかを知ることにほかならない、と言えるでしょう。ヨーロッパとは、私たちが生きている世界とは何であるのかを分かるための、いわば扇の要なのです。

2.どういう勉強をするところなの

ヨーロッパ文化学科は、フランスとドイツの文化を中心にヨーロッパの文化を研究対象としています。

外国の文化を学ぶには、言語の習得が必要です。本学科では、フランス語とドイツ語のどちらか一方を主言語として学び、副言語には英語・中国語・イタリア語を含めた諸外国語から一つを選択します。1 ~ 2 年次では「読む・書く・話す・聞く」の各技能の習得に多くの時間をかけ、主言語は最終的には上級まで学習を進めます。また、特にフランス語やドイツ語の資格試験の受験を志す人のためにはディプロム・コースが、西洋古典を学びたい人のためにはギリシャ語とラテン語の科目が、学部共通の科目のなかに用意されています。

学科科目では、文学、思想、歴史、芸術など、「文化」という言葉が意味する多様な事象を、フランスとドイツの事柄をメインにしながらヨーロッパという広い枠のなかで学びます。個別の内容としては、ヨーロッパ文化の源流である古代ギリシャ・ローマの古典文化や、中世から現代にいたるヨーロッパ史はもちろんのこと、言語学、文学理論、哲学など、理論的な基礎に関わるものから、比較文化、広域芸術論、現代事情など、具体的また現代的な知識と感覚とを養うものまで、様々な主題領域を扱っています。 学習者は、まず 1 年次必修のオムニバス形式の総合講座をはじめとした入門的な科目を通じて全体と個々の内容とについておおまかなイメージを得た上で、自分が関心を持った分野、自分が深めたい主題に重点を置いて学んでいくことができます。具体的には、3 ~ 4 年次には各種演習に参加して、関心のある分野を深く探求するほか、ゼミナールに所属して、担当教員の指導のもと、各自が選んだテーマで卒業論文を作成します。

ヨーロッパ文化についての広い視野を獲得しながら、自分自身の最も深い関心とスパークするテーマを見つけ出し、自分自身のユニークな仕方で、そのテーマを納得のいくまで追求していく。これがヨーロッパ文化学科のやり方です。

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