成城大学

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マスコミュニケーション学科

教員紹介

松村 一志准教授

まつむら かずしKazushi Matsumura

文芸学部 / マスコミュニケーション学科
職位:
准教授
専門分野:
社会学、科学論
担当ゼミナール:
マスメディア・言説分析
主な担当科目:
マスコミ原論
最近の研究テーマ:
科学と非科学の境界、「証拠」の歴史社会学、現代社会の科学とマスメディア
研究内容:
 原発事故やパンデミックの問題に見られるように、現代社会では知識(とくに科学的知識)をめぐる混乱が目立っています。ある集団で「正しい」と見なされる事柄が、別の集団では「間違い」と見なされることも稀ではありません。そこで、人間の認識がどのように作られているのかを、真理と虚偽を判定するコミュニケーションの歴史という観点から検討しています。
 具体的には、「社会構成主義」と呼ばれる理論動向を踏まえつつ、科学と非科学の境界線の形成、「証拠evidence」という考え方の系譜、現代社会における科学とマスメディアの関係、といったテーマを扱っています。
略歴:
2010年 東京大学教養学部地域文化研究学科卒業
2012年 東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了
2019年 東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了 博士(学術)
2021年 成城大学文芸学部マスコミュニケーション学科 専任講師
2024年 成城大学文芸学部マスコミュニケーション学科 准教授
主要業績:
[著書]
・『エビデンスの社会学:証言の消滅と真理の現在』青土社,2021年.
[論文]
・「真理の社会学的分析に向けて:〈真理〉と〈真実〉の形式」『相関社会科学』(24),2015年.
・「社会構成主義をどう評価するか?:科学的実在論と反実在論の二分法を再考する」『年報社会学論集』(31),2018年.
・「実験報告の修辞学:19世紀後半の心霊研究と「裁判のレトリック」」『相関社会科学』(28),2019年.
・「言説と証拠:社会構成主義と真理の社会学」東京大学大学院総合文化研究科博士論文,2019年.
・「「エビデンス」の奇妙な増殖:〈証拠〉の歴史から見たEBMと社会」『現代思想』48(12),2020年.
・「科学否定論とフェイクの不安:リスク社会の科学とメディア」『現代思想』49(6),2021年.
・「方法を理論として読む:社会学的想像力のフロンティア」『現代思想』51(1), 2022年.
・「「バイアス」を問い直す:人間の判断と「客観性」の問題」『現代思想』51(9), 2023年.
・「「科学否定論」と五つの論証戦略:線引き問題からのアプローチ」『成城文藝』(263), 2023.
所属学会:
科学技術社会論学会、科学社会学会、関東社会学会、日本社会学会