成城大学

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  • 2017.12.22

    第8回せたがやまちなか研究会/成城学園創立100周年記念「世田谷区のグローバル対応とブランディング」が盛況のうちに終了

 2017年12月17日(日)午後1時から6時まで、第8回せたがやまちなか研究会/成城学園創立100周年記念「世田谷区のグローバル対応とブランディング~商店街・地域と人の多様な活性化、共生の推進~」が成城大学3号館003教室で開催されました。
 後援として、世田谷区 / (公財)世田谷区産業振興公社、(株)世田谷サービス公社 エフエム世田谷、 (株)ジェイコムイースト 世田谷局、ならびに、本学経済学部より、また協力として、小田急電鉄(株) よりそれぞれご支援をいただきました。

 せたがやまちなか研究会は、2012年、世田谷区が主導して開催された世田谷まちなか観光研究会と並行して開催されました。世田谷まちなか観光研究会は協議会を経て、2016年に世田谷まちなか観光交流協会へ移行しました。一方、せたがやまちなか研究会は、毎年幹事校の持ち回りで開催されて今日に至ります。研究会の趣旨は、世田谷区内に所在する大学、地元企業と行政との間に産・学・公の地域連携の可能性を模索しつつ、地域活性化に貢献する試みを提案し実践するものです。特に、本年2017年は成城学園創立100年にあたり、これを記念して、せたがやまちなか研究会を開催しました。

 特に今回は、2020年のオリパラ競技大会に向けて国内外からヒトの流れが活発化するなかで、平成30年から新たな世田谷区産業ビジョンを踏まえ、タイトルを「世田谷区のグローバル対応とブランディング」として、グローバル対応、ブランディング、地域共生、多様性などのキーワードのもとに行いました。研究会の構成は、Ⅰ 各ゼミナール紹介&報告 Ⅱ 講演 Ⅲ パネルディスカッション の3つです。

Ⅰ 参加ゼミナール紹介&報告
   国士舘大学   田中史人 先生 ゼミナール
   駒澤大学    松本典子 先生 ゼミナール
   駒澤大学    長山宗広 先生 ゼミナール
   昭和女子大学  鶴田佳子 先生 ゼミナール
   産業能率大学  中島智人 先生 ゼミナール
   東京都市大学  坂倉杏介 先生 ゼミナール
   日本大学    後藤範章 先生 ゼミナール
   成城大学    境 新一 先生 ゼミナール

Ⅱ 講演
   保坂展人 世田谷区長

Ⅲ パネルディスカッション 
   世田谷区長、保坂展人 氏
   世田谷区商店街連合会理事長、桑島俊彦 氏
   しもきた商店街振興組合理事長 柏 雅康 氏
   成城商店街振興組合理事 加藤小百合 氏
   (株)リバネス代表取締役COO 髙橋修一郎 氏
   (株)小田急電鉄 成城学園前駅長 鈴木真一 氏
   成城学園長 / 成城大学教授 油井雄二 氏
   また、ゲスト・コメンテーターとして、中国出身の謝 継香 氏、最後に司会は境 新一(成城大学教授)でした。

 前半(午後1時~午後3時半)は、せたがやまちなか研究会の参加する7大学(ただし、都合により日本大学・後藤範章ゼミナールは発表なし)から紹介発表が行われました。内容は以下の通りです。
(1)成城大学 境ゼミナール
 題目:商店街with成城っ子における商店街のブランディングとグローバル化対策
(2)昭和女子大学 鶴田ゼミナール
 題目:三茶・三宿まちなかプロジェクト2017の活動を中心に
(3)東京都市大学 坂倉ゼミナール
 題目:産学連携で考える、世田谷中町のコミュニティ~
(4)産業能率大学 中島ゼミナール
 題目:世田谷区におけるソーシャルビジネスの取り組みと新しいブランディングの可能性
(5)駒澤大学 長山ゼミナール
 題目:日常生活と融和する世田谷のグローバル化
(6)駒澤大学 松本ゼミナール
 題目:2017年松本ゼミ活動報告
(7)国士舘大学 田中ゼミナール
 題目:国士地理院~若林・松陰神社地域のマップ制作~

 ゼミナールの紹介・報告で共通した特徴は、各ゼミナールにて一般的な活動と地域につながる活動の両方を行っており、産学公連携、学生の創意工夫を取り入れた継続的な活動、世代を重ねてプロジェクトを継承できるシステムが構築されている点でした。地元だけでなく他地域とも連携し、地域密着、多世代交流を重視し、その中において、意欲的にグローバル対応・ブランディングも考えられていた点も見逃せません。終了後、世田谷区長・保坂展人氏より発表ごとに、具体的なコメントが述べられ、大変貴重な機会となりました。

 休憩と写真撮影を経て、後半(午後4時~午後6時)は、講演とパネルディス化ションが開催されました。
 まず、前半の各ゼミナールの取り組みを経て、保坂区長による講演が行われました。
 次に、パネルディスカッションが開催されました。まず各パネリストの方から約7分程度で、「世田谷区のグローバル対応とブランディング」について感想、課題、展望などを述べていただき、最後に、全体でのディスカッションを行い、大変活発な議論が展開されました。特に、印象的だったのは、科学技術をコアとする異色のリバネス・髙橋氏より、科学技術をどのように活かし拡げるか、科学技術により未来を語ることの意義、教育の重要さ、思考とその活用(連携、コラボレーション)の必要性に言及されたことでした。いずれにせよ、世田谷区のグローバル対応とブランディングを考える上で様々な示唆に富むものでした。 
 5時間におよぶ研究会は学生をはじめ、下北沢や成城など世田谷区と小田急線にゆかりのある行政、近隣・一般聴衆の方もあわせて、約300名を超える参加者を得て熱気に包まれ、大盛況となりました。
 なお、研究会終了後の懇親会も盛大に行われ、様々な意味で産学公連携が実現した一日となりました。