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2017年度 春夏講座
04) 南方熊楠とその同級生：生誕150年の群像

講義内容

南方熊楠は、明治維新前年の1867年に生まれ、明治の暦年と自分の満年齢が一致していた。この年は、日本文化史上の当たり年で、多数の重要人物がこの年および前後に生まれている。
今年前期は、南方熊楠とその時代を考える手がかりとして、何人かの同年代人と南方の行きがかりを取り上げてみたい。

＜参考書＞
中瀬喜陽監修『別冊太陽南方熊楠：森羅万象に挑んだ巨人』平凡社 2,400円＋税

各回テーマ

(1) 慶応三年生まれということ：天保の老人、明治の青年

(2) 明治の文体、南方の文体：山田美妙と南方熊楠

(3) 明治の洋行：熊楠、漱石、芳賀矢一

(4) 反骨の言論：宮武外骨と南方熊楠

(5) 人の交わりにも季節あり：さまざまな再会

(6) 総括： 明治150年を前に

講師紹介

専攻：比較文学比較文化（近代日本美術史・文化史）
平成12年にイギリス留学から帰国後、南方熊楠旧邸（和歌山県田辺市）での熊楠蔵書・資料調査に参加し、『南方熊楠邸蔵書目録』『同　資料目録』を編纂。編訳著書に全訳『南方熊楠英文論考』『南方熊楠とアジア』『南方熊楠大事典』等